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卵巣がんの症状、原因、検査や遺伝との関係について紹介します。

卵巣がん分類

進行期による分類 1)

卵巣がんの拡がり方(進行期)は、手術前に正確に診断することが難しいため、手術時にお腹の中を詳しく観察して検査することで、Ⅰ~Ⅳ期の4つの進行期に分類されます。

症状 症状

組織による分類 2)

卵巣がんは、発生した組織によって上皮性腫瘍、胚細胞(はいさいぼう)腫瘍、性索間質性(せいさくかんしつせい)腫瘍の3つに大きく分けられます。このうち、上皮性腫瘍が最も多く、卵巣がん全体の約90%を占めます。上皮性腫瘍は、さらに細かく漿液性(しょうえきせい)がん、明細胞(めいさいぼう)がん 、類内膜(るいないまく)がん、粘液性(ねんえきせい)がんなどに分けられます。

組織による分類

用語集

腫瘍
身体を構成する細胞が、何らかの原因で異常に増殖する性質を獲得し、体内で増殖を続けて、身体を傷つける病態3)

監修:東京大学大学院医学系研究科 医用生体工学講座統合ゲノム学 教授 織田 克利 先生

  • 日本婦人科腫瘍学会 編:患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン 第2版, 金原出版, 東京, p152-155, 2016
  • 日本婦人科腫瘍学会 編:患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン 第2版, 金原出版, 東京, p146-151, 2016
  • 伊藤 正男ほか 編:医学書院 医学大辞典 第2版, 医学書院, 東京, p1289, 2009