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卵巣がんの症状、原因、検査や遺伝との関係について紹介します。

卵巣がん検査

卵巣がんは自覚症状に乏しいため、がん検診や他疾患の受診時に偶然発見されることが多いがんです1)。がんの存在が疑われた場合には、以下の検査を行います。



内診、直腸診 2)

お腹を触ったり、腟やお尻に指を入れて、子宮や卵巣、または直腸とその周囲の状態を調べる検査です。



超音波(エコー)検査 2)

超音波を用いて、腫瘍の大きさや状態、周囲の臓器との位置関係を調べる検査です。



CT検査、MRI検査 2)

症状 X線や磁気を用いて、腫瘍の大きさや形、卵巣以外への転移を確認する検査です。

症状

PET/CT検査

がんに取り込まれやすい放射性物質を注射して、体の中のどこにがんがあるかを調べるPET検査と、腫瘍の大きさや形を調べるCT検査を同時に行う検査です。



腫瘍マーカー検査

腫瘍(がん)が産生する物質(腫瘍マーカー。卵巣がんではCA125など)を血液検査によって測定し2)、治療の効果や再発の有無を確認する検査です1)

用語集

腫瘍
身体を構成する細胞が、何らかの原因で異常に増殖する性質を獲得し、体内で増殖を続けて、身体を傷つける病態3)

監修:東京大学大学院医学系研究科 医用生体工学講座統合ゲノム学 教授 織田 克利 先生

  • 医療情報科学研究所 編:病気がみえる vol.9 婦人科・乳腺外科 第4版, メディックメディア, 東京, p172-181, 2018
  • 国立がん研究センター がん情報サービス編集委員会 編:がんの冊子 各種がんシリーズ 卵巣がん・卵管がん, 第4版, 2021
  • 伊藤 正男ほか 編:医学書院 医学大辞典 第2版, 医学書院, 東京, p1289, 2009