向き合う

がんを告知された後の心の変化と、ご家族も含めた心のケアを紹介します。

患者さんどうしの支え合いの場1)

患者さんどうしの支え合いの場として、患者会や患者サロンがあります。ここでは、医師や家族に話せない治療の悩み、日常生活や家族、社会復帰の問題などの相談を、患者さんどうしで話し合うことができるのが魅力です。


患者会

患者さんどうしが集い、情報交換を行ったり講演会を開催したりする団体で、患者さんが自主的に運営しています。地域ごとの会や、がんの種類別の会があります。



患者サロン(がんサロン、がんカフェ)

患者さんやその家族、医療関係者などが、気軽に語り合う場です。患者さんや家族が運営しているもの、医療関係者が運営しているもの、両者が協力して運営しているものなどがあります。



ピア・サポート

ピア(peer)とは、英語で「仲間」や「対等な人」を意味します。ピア・サポートは、がん体験者やその家族が一定の研修を受けてピア・サポーターとなり、患者さんや家族の相談に乗ることで支援します。多くは病院などの医療機関で行われ、一対一で行う場合と、患者サロンなど集団で行う場合があります。都道府県の行政や、民間の団体でも行われています。

監修:がん研究会有明病院 腫瘍精神科 部長 清水 研 先生

  • 清水 研ほか 監修:国立がん研究センターのこころと苦痛の本, 小学館, 東京, p56-57, 2018