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非ホジキンリンパ腫の治療

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非ホジキンリンパ腫の治療

非ホジキンリンパ腫の治療法は、悪性度と病期によって変わります。
病期は悪性リンパ腫の腫れやかたまりの広がり方で、I~Ⅳ期の4段階に分けられます。悪性度とは、病気の進行の速さに応じて3段階に分ける方法です。低悪性度は年単位で進行する悪性リンパ腫、中悪性度は月単位で進行する悪性リンパ腫、高悪性度は週単位で進行する悪性リンパ腫と分類されます。また、リンパ球のうちB細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)、NK(ナチュラルキラー)細胞のどの細胞ががん化しているかによっても、治療法が変わることがあります。

日本での非ホジキンリンパ腫タイプ別発症割合

ゆっくり進行する(低悪性度の)悪性リンパ腫の治療法

B細胞リンパ腫(ろ胞性リンパ種、MALTリンパ腫など)の場合
低悪性度B細胞リンパ腫での主な治療選択肢

*薬物療法の薬剤は、細胞表面マーカー検査で抗体を調べ、CD20抗原が陽性であれば抗CD20モノクローナル抗体薬を投与します

活動性の高い(中悪性度の)悪性リンパ腫の主な治療法

びまん性大細胞B細胞リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫などの場合
中悪性度リンパ腫での主な治療選択肢

*薬物療法の薬剤は、細胞表面マーカー検査で抗体を調べ、CD20抗原が陽性であれば抗CD20モノクローナル抗体薬を投与します

最も進行が速い(高悪性度の)悪性リンパ腫の治療法

バーキットリンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫、成人T細胞白血病リンパ腫の場合
高悪性度リンパ腫での主な治療選択肢

*薬物療法の薬剤は、細胞表面マーカー検査で抗体を調べ、CD20抗原が陽性であれば抗CD20モノクローナル抗体薬を投与します

非ホジキンリンパ腫で再発/治療効果が得られなかった場合の治療法

参考文献:

・国立がん研究センターがん情報サービス 悪性リンパ腫<https://ganjoho.jp/public/cancer/ML/treatment.html>(最終アクセス 2018 年10月9日)

・国立がん研究センターがん情報サービス 末梢性T細胞リンパ腫<https://ganjoho.jp/public/cancer/PTCL/index.html>(最終アクセス 2018 年10月9日)

・一般社団法人 日本血液学会(編):造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版,179-286,金原出版,2018.

放射線療法病変に放射線を当てて、がん細胞を小さくしたり死滅させたりする療法ですが、放射線はがん細胞だけでなく正常細胞にも同様に作用するため、放射線量や回数、照射法は病変の状態により異なります。副作用としては、全身倦怠感、食欲低下、嘔吐、皮膚の変化等があげられます。

経過観察すぐに、薬物療法や放射線治療を受けずに、定期的に診察・検査を受けながら様子をみることをいいます。

薬物療法薬物療法とは、薬を使う治療のことです。がんの治療の場合は、抗がん剤、ホルモン剤、免疫チェックポイント阻害剤、抗体医薬などがあります。

細胞表面マーカー検査細胞の表面に存在するタンパク質、糖タンパク質などの抗原をモノクローナル抗体の反応性によって検査する方法です。フローサイトメトリーという機器を使用します。血液、骨髄血、リンパ節からとったいずれの細胞でも検査可能です。この検査により、腫瘍細胞のタイプを見分けることが可能になります。

CD20CD20は、細胞表面のタンパク質です。ヒトの細胞の表面にある抗原の一種です。B細胞の発生の早期ステージから形質細胞(B細胞が分化した細胞)に最終分化する前までのB細胞発生過程で、広く発現します。CD20を抗体でブロックするとB細胞の増殖ならびに分化が抑制されることが判明しています。

抗原病原性のウイルスや細菌、がん細胞、花粉、卵、小麦などの生体に免疫応答を引き起こす物質

モノクローナル抗体モノクローナル抗体は、ただ1種類の骨髄腫細胞(B細胞)が作る抗体のコピー、つまりクローンです。モノは「単一」、クローナルは「混じりっけのない集合」を意味します。

同種造血幹細胞移植大量の薬物療法や放射線療法により残存しているリンパ腫を消失させるとともに、骨髄内の造血幹細胞が減少したあと、患者さんご自身、または、提供者(ドナー)の正常の造血幹細胞を移植し、正常な血液細胞をつくれるようにする治療法です。 患者さんご自身の造血幹細胞を移植することを自家造血幹細胞移植(じかぞうけつかんさいぼういしょく)といい、ドナーの造血幹細胞を移植することを同種造血幹細胞移植(どうしゅぞうけつかんさいぼういしょく)といいます。

生検「生体検査」の略。病変の一部をメスや針で採取して、顕微鏡などで組織を詳しく調べることです。悪性リンパ腫の生検は、麻酔して、しこりのあるリンパ節か腫瘍の一部を切り取って顕微鏡で観察します。

救援化学療法初回治療で十分な効果が得られなかった場合やがんが再発した場合に行われる治療を「救援療法」又は「救援化学療法」と呼びます。

造血幹細胞移植大量の薬物療法や放射線療法により残存しているリンパ腫を消失させるとともに、骨髄内の造血幹細胞が減少したあと、患者さんご自身、または、提供者(ドナー)の正常の造血幹細胞を移植し、正常な血液細胞をつくれるようにする治療法です。 患者さんご自身の造血幹細胞を移植することを自家造血幹細胞移植(じかぞうけつかんさいぼういしょく)といい、ドナーの造血幹細胞を移植することを同種造血幹細胞移植(どうしゅぞうけつかんさいぼういしょく)といいます。

CD30CD30は細胞表面のタンパク質です。ヒトの細胞の表面にある抗原の一種です。ホジキンリンパ腫や未分化大細胞リンパ腫の細胞表面にCD30の発現が認められます。その他の非ホジキンリンパ腫の一部でも発現が認められることがあります。

CCR4CCR4は、主に皮膚に遊走するリンパ球上に発現しているケモカインレセプターです。 ケモカインレセプターは、細胞を移動させる物質であるケモカインを、細胞の表面で受けとめるものです。

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