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悪性リンパ腫とは?

悪性リンパ腫は血液のがんの一種で、リンパ球が“がん化”して増殖し、リンパ組織にかたまり(腫瘤[しゅりゅう])を作る病気です。がん化したリンパ球は、病気の進行に伴い、リンパ組織だけではなく、全身の臓器にも広がってしまう可能性があります。
単に「リンパ腫」と言えば「悪性リンパ腫」を指します。
悪性リンパ腫の罹患率(新たに悪性リンパ腫と診断された人の割合)は増加傾向にあり、高齢者に多く発症する傾向にあります。また、2013年の調査では罹患率は年間10万人に対し、男性が13.2人、女性が約9.8人と男性で多い傾向がみられています。

悪性リンパ腫の年齢別の罹患率

リンパ腫の種類

悪性リンパ腫は、リンパ腫組織の形態や細胞の性質によりさまざまなタイプに分けられます。最新のWHO(世界保健機関)の分類では50種以上に分けることができますが、大きく分類すると、「ホジキンリンパ腫」とそれ以外の「非ホジキンリンパ腫」という2つのタイプに分かれます。日本人に多いのは非ホジキンリンパ腫で、悪性リンパ腫全体の90%以上を占めます。ホジキンリンパ腫は日本人には少ないタイプです。
ホジキンリンパ腫の種類には「古典的ホジキンリンパ腫」と「結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫」があります。また、非ホジキンリンパ腫の種類には「B細胞リンパ腫」、「T細胞リンパ腫」、「NK細胞リンパ腫」などがあります。

日本人における悪性リンパ腫タイプ
参考文献:

・飛内賢正(監):血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫. 講談社. 2017: 18-19, 28-29.

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