再発・転移について

1.再発・転移とは?

手術療法や放射線療法、薬物療法などをどんなに駆使しても、時として乳房や胸壁にがんが再発したり(局所再発)、あるいは乳房近くのリンパ節にがんが再発したり(所属リンパ節再発)、骨、肝臓、肺など乳房から離れた臓器に転移する(遠隔転移)ことがあります。診断された時点で既に遠隔転移している乳がんは「進行乳がん」、遠隔転移した乳がんは「転移乳がん」といいます。

乳がんは治療してから再発までの期間は患者さんによってさまざまです。術後3年以内に多くみられますが、5年を過ぎてから再発することもあります。10年以上経って再発することはきわめて稀です。
多くの場合、再発の初期には自覚症状がほとんどなく、定期検診でみつかりますが、 症状が現れてから治療を始めても決して遅くはありません。詳しい検査を受け、医師と相談しながら治療を進めましょう。

2.再発・転移がみつかった場合の治療

乳がんの再発・転移がみつかった場合は、生活の質(QOL)を良好に保つことを主な目的に治療を行います。治療法は、①がん細胞の特性(ホルモン感受性の有無、HER2の有無)、②からだの状態(閉経の状況、臓器機能の状況)、③患者さんの希望、などをもとに決めます。ホルモン感受性がある場合はまずホルモン療法を行います。HER2陽性の場合はトラスツズマブなどを投与します。ホルモン感受性がない場合、HER2陰性の人や、ホルモン療法が効かなくなった場合は、抗がん剤による治療を考慮します。

再発・転移乳がんの治療目的
  • QOLを良好に保つ。
  • 症状をやわらげる。
  • 病状の進行を抑える。

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