イラストでわかる
特発性過眠症

特発性過眠症って何?

特発性過眠症は、
十分な睡眠をとっても、
なかなか目が覚めず
ぼんやりした状態や日中の
強い眠気が続く睡眠障害

特発性過眠症の症状1-4)

日中の強い眠気・居眠り1)

100%

一日中眠い…

目が覚めても強いぼんやり感、
混乱が続く(睡眠酩酊)2)

33〜66%

頭も体も動かない…

頭痛3)

約30%

ズキズキする…

自律神経の乱れによる不調4)

めまいがする、体温が上手く調整できない

特発性過眠症では、十分に眠っているにもかかわらず、強い眠気やぼんやりとした状態が一日中続きます。夜間の睡眠時間が長くなり、10時間以上眠ってもすっきりしないこともあります。朝なかなか起きられず、目が覚めても頭や体がはっきりするまでに時間がかかります。目覚まし時計の音に気づかないこともあり、無理に起こされると混乱して会話の内容を覚えていないことがあります(睡眠酩酊)3)。その他の症状として、頭痛、めまいや立ちくらみ、手足の冷え、体温調節が上手くいかないなどの自律神経症状がみられる場合もあります4)。なお、特発性過眠症の原因はわかっていません。

【出典】

  1. Trotti LM. Sleep Med Clin. 2017; 12(3): 331-344
  2. Khan Z, et al. Chest. 2015; 148(1): 262-273
  3. 本多真. 日臨. 2013; 71(Suppl5): 374-379
  4. 日本神経治療学会治療指針作成委員会編:標準的神経治療:不眠・仮眠と概日リズム障害, 日本神経治療学会, 2016, p587

何歳くらいで発症する?

10~20歳代に
発症することが多い

特発性過眠症はまれな病気で、日本の有病率は10万人あたり7.7人(0.0077%)、海外でも10万人あたり7.8~14.6人と報告されています1)。
特発性過眠症は10~20歳代で発症することが多く、特に10~19歳で発症率がピークとなっています1)。

症状があらわれたときの
年齢別の患者の割合1)

10代未満 2.8%

10代 33.4%

20代 32.5%

30代 12.1%

40代 11.8%

50代 5.9%

60代以上 1.5%

【出典】

  1. Kadotani H, et al. Sleep Med. 2025; 126: 25-31.
    本研究はTakeda Development Center Americas, Inc.の資金により実施された。
    著者には武田薬品工業株式会社の株式を所有する者、助成金を受領する者が含まれる。
    著者のうち1名は武田薬品工業株式会社の社員であり、3名はTakeda Development Center Americas, Inc.の社員である。

ナルコレプシーの原因は?

ナルコレプシーは
「突然眠ってしまう病気」で
特発性過眠症は「長く眠ってもずっと眠い病気」

ナルコレプシーは、日中に突然強い眠気に襲われ、短時間の居眠りを繰り返す睡眠障害です。特にナルコレプシータイプ1に関しては、笑ったときなどに体の力が抜ける発作(カタプレキシー)を伴うことが特徴です。夜中に目が覚めやすく、幻覚や金縛りなどの症状がありますが、起きたときは比較的すっきりしています。
一方、特発性過眠症は、夜に十分眠っているのに朝なかなか起きられず、一日中強い眠気が続く睡眠障害です。居眠りが長時間になってしまうことも多く、起きた後はぼんやりした感覚が続きます。

ナルコレプシーと
特発性過眠症との違い1)

スクロールできます
  ナルコレプシー 特発性過眠症
眠気の特徴 耐えがたい眠気で、
急に眠ってしまう
眠気が一日中続き、一度眠ると
深い眠りに入りやすい
居眠りの長さ 30分以内と短時間 1時間以上も眠ってしまう
起きたときの
感覚
比較的すっきりする、
目覚めはよい
すっきり感はなく、
寝ぼけが続く
夜の睡眠 夜中に目が覚めやすい 夜は長く眠ることが多い
その他の症状 笑うと力が抜けることがある
(カタプレキシー)、幻覚、金縛り
頭痛、めまい、立ちくらみ、
手足の冷えなど

【出典】

  1. 本多真. 日臨. 2013; 71(Suppl5): 374-379