腎細胞がんについて

腎細胞がんの症状

腎細胞がんの初期症状

腎細胞がんには、特徴的な症状はありません。特に、がんが小さい初期には、多くの場合症状はみられません。

初期のうちに腎細胞がんを見つけることはできないのですか?

腎細胞がんは、ほとんどの場合、初期には特徴的な自覚症状がないため、小さいうちに発見することはむずかしいとされてきました。しかし、近年の診断技術の進歩や普及によって、健康診断や人間ドックで受けた超音波(エコー)検査や、ほかの病気のために受けた検査などで、初期のうちに偶然発見されることが多くなってきました。腎細胞がんは、ほかのがんに比べて、超音波検査で発見される頻度が高いことが示されています。

腎細胞がんが進行すると

腎細胞がんは、進行して大きくなるにつれていろいろな症状が現れます。腎細胞がんによって直接起こる症状として「血尿(尿に血が混じる)」「背中・腰の痛み」「お腹のしこり」があり、3大症状といわれています。しかし、最近では、これら3つの症状がすべて揃って現れる前に、健康診断などで見つかることが増えてきています。

腎細胞がんによる直接の症状ではなく、「がんがある」ことによって副次的に起こる症状として、体重減少、全身の倦怠感、発熱などが現れることがあります。

さらに、転移したがんが先に見つかり、結果として腎細胞がんが見つかることもあります。この場合、転移した場所によってさまざまな症状が現れます。

※「腎細胞がんの転移と再発」もご参照ください。

進行性腎細胞がんの主な症状

進行性腎細胞がんの主な症状