ワクチンの種類について | 子どものための予防接種とワクチン | 武田薬品工業株式会社

子どものための予防接種とワクチン

ワクチンの種類について

ワクチンの種類について

「ワクチン」には大きく分けて「生ワクチン」と
「不活化ワクチン」、「トキソイド」の3種類があります。

  • 0歳
  • 1~2歳
  • 3~6歳
  • 7歳~
  • ワクチンスケジュール
  • 0歳
  • 1~2歳
  • 3~6歳
  • 7歳~
  • ワクチンスケジュール

生ワクチン

生ワクチン

生きている病原体(ウイルスや細菌)の病原性
(病気になる性質)を弱めてつくったワクチン

ウイルスや細菌が体内で増殖するので、接種後しばらくしてから発熱や発疹など、その病気の症状が軽く出てくることがあります。自然感染と同様な経過で免疫ができるので、自然感染に近い比較的強い免疫をつけることができます。

主なワクチン

  • 麻しん風しん混合(MR)
  • 麻しん(はしか)
  • 風しん
  • 水痘
  • おたふくかぜ
  • BCG
  • ロタウイルス(1価・5価)
    など
  • など

不活化ワクチン

病原体やその成分の感染力・毒性を
なくしてつくったワクチン

ホルマリンや紫外線などで病原体の感染力やその成分の毒性をなくしています。生ワクチンのように体内で増殖することがないので、1回接種しただけでは必要な免疫を獲得・維持できないため、数回の接種が必要です。

主なワクチン

  • DPT-IPV(四種混合)
  • 日本脳炎
  • インフルエンザ
  • インフルエンザ菌b型(Hib)
  • B型肝炎
  • A型肝炎
  • 肺炎球菌(13価結合型)
  • ヒトパピローマウイルス(HPV)
  • 髄膜炎菌(4価結合型)
    など

など

トキソイド

毒素の毒性をなくし、免疫をつける力だけ
を残したワクチン

菌がつくる毒素(トキシン)を取り出し、毒性をなくして免疫をつける力だけを残した不活化ワクチンの一種です。

主なワクチン

  • ジフテリア
  • 破傷風
  • DT(二種混合)
    など

など

注意事項

  • 今回 生ワクチンを接種して、次の接種でロタウイルスワクチン以外の 他の生ワクチン(BCGやMR、水痘、おたふくかぜなど)を接種する場合は 「27日以上の間隔」をあけてください。次の接種で不活化ワクチンを接種する場合は決まった接種間隔はありません。
  • 今回 不活化ワクチンを接種した場合、次の他のワクチン(生・不活化ともに)接種までの決まった接種間隔はありません。
  • 生ワクチン→27日以上→他の生ワクチン(ロタウイルス以外)
  • 生ワクチン→翌日からOK→他の不活化ワクチン(ロタウイルスを含む)
  • 不活化ワクチン(ロタウイルスを含む)→翌日からOK→他の生ワクチン・不活化ワクチン
※同じワクチン同士の接種間隔は必ず守ってください。

予防接種を受けに行く前に

予防接種を受けることができない場合

  • ①明らかに発熱(通常37.5℃以上をいいます。)をしているお子さん
  • ②重篤な急性疾患にかかっていることが明らかなお子さん
    急性で重症な病気にかかっているお子さんは、その後の病気の変化もわからないことから、その日は接種を受けないのが原則です。
  • ③その日に受ける予防接種の接種液に含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかなお子さん
    「アナフィラキシー」というのは通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。汗がたくさん出る、顔が急にはれる、全身にひどいじんましんが出るほか、はきけ、嘔吐、声が出にくい、息が苦しいなどの症状やショック状態になるような、はげしい全身反応のことです。
  • ④麻しん(はしか)、風しん、水痘(水ぼうそう)及びおたふくかぜの予防接種の対象者で妊娠していることが明らかな人
    お子さんには直接関係ない規則ですが、任意で受ける人のことも考慮したものです。
  • ⑤BCG接種の場合においては、外傷などによるケロイドが認められるお子さん
  • ⑥B型肝炎の予防接種の対象者で、母子感染予防として、出生後にB型肝炎ワクチンの接種を受けたお子さん
  • ⑦その他、医師が不適当な状態と判断した場合
    上の①~⑥に当てはまらなくても医師が接種不適当と判断したときは、予防接種を受けることはできません。

予防接種を受ける際に注意を要する場合

以下に該当すると思われる保護者の方は、かかりつけ医がいる場合には必ず前もってお子さんを診てもらい、予防接種を受けてよいかどうかを判断してもらいましょう。受ける場合には、その医師のところで接種を受けるか、あるいは診断書又は意見書をもらってから他医で予防接種を受けるようにしてください。

  • ①心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気や発育障害などで治療を受けているお子さん
  • ②予防接種で、接種後2日以内に発熱のみられたお子さん及び発疹、じんましんなどアレルギーと思われる異常がみられたお子さん
  • ③過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがあるお子さん
    けいれん(ひきつけ)の起こった年齢、そのとき熱があったか、熱がなかったか、その後起こっているか、受けるワクチンの種類などで条件が異なります。必ず、かかりつけ医と事前によく相談しましょう。
  • ④過去に免疫不全の診断がなされているお子さん及び近親者に先天性免疫不全症の者がいるお子さん(たとえば、赤ちゃんの頃、肛門のまわりにおできを繰り返すようなことがあった方の場合)
  • ⑤ワクチンにはその製造過程における培養に使う卵の成分、抗菌薬(抗生物質)、安定剤などが入っているものがあるので、これらにアレルギーがあるといわれたことのあるお子さん
  • ⑥ラテックス過敏症のお子さん
    ラテックス過敏症とは、天然ゴムの製品に対する即時型の過敏症です。ラテックス製の手袋を使用時にアレルギー反応がみられた場合に疑います。また、ラテックスと交叉反応のある果物等(バナナ、栗、キウイフルーツ、アボカド、メロン等)にアレルギーがある場合にはご相談ください。(様式第八B型肝炎予防接種予診票から。)
  • ⑦BCG接種の場合においては、家族に結核患者がいて長期に接触があった場合など、過去に結核に感染している疑いのあるお子さん

予防接種を受けた後の一般的注意事項

  • 予防接種を受けた後30分間程度は、医療機関(施設)でお子さんの様子を観察するか、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。急な副反応が、この間に起こることがまれにあります。
  • ②接種後、生ワクチンでは4週間、不活化ワクチンでは1週間は副反応の出現に注意しましょう。
  • ③接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。
  • ④当日は、はげしい運動は避けましょう。
  • ⑤接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。

出典:(公財)予防接種リサーチセンター「予防接種と子どもの健康 2019年度版」から転載(一部改変)

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