植物のご紹介

マツホド

マツホド

Wolfiporia cocos Ryvarden et Gilbertson サルノコシカケ科(Polyporaceae)
生薬名:ブクリョウ(茯苓)  薬用部位:菌核
アカマツやクロマツなどのマツ属植物の根に主に寄生する真菌で、大きい菌核になると直径30cmにもなります。主に中国東南部にて栽培され、日本にも自生しています。生薬「ブクリョウ」は本種の菌核で、通例、外層をほとんど除いたものです。エブリコ酸などの成分を含み、利尿、健胃、鎮静などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、 五苓散(ごれいさん)など93処方に配合されています。

マツの根を抱き込むものは「茯神(ぶくしん)」と呼ばれ、特に珍重されます。

宿主のひとつであるアカマツ。

市場品は通常、外層が剥がされ、切断されています。