植物のご紹介

センキュウ

センキュウ

Ligusticum officinale (Makino) Kitag. セリ科(Apiaceae)
(局方)Ligusticum officinale Makino セリ科(Umbelliferae)
生薬名:センキュウ(川芎)  薬用部位:根茎
中国に分布する多年草で、草丈30~60cmになります。北海道で生産される代表的な薬用植物の一つです。生薬「センキュウ」は本種の根茎を通例、湯通ししたものです。本来は芎窮(きゅうきゅう)と呼ばれていましたが、四川省のものが良品であったため、この名称になったといわれています。クニジリド(フタリド類)などの成分を含み、補血、強壮などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、四物湯(しもつとう)など56処方に配合されています。

7~8月に小さな白い花をたくさん咲かせます。

全草にセリ科特有の香りがあります。

日本では北海道のほか、東北地方などで栽培されています。