植物のご紹介

オニバス

オニバス

Euryale ferox Salisb. スイレン科(Nymphaeaceae)
生薬名:ケンジツ(芡実)  薬用部位:種子
日本の本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、台湾、インドなどに分布する浮葉性の一年草です。生薬「ケンジツ」は本種の種子で、滋養、強壮などの作用があります。また、多量のデンプンが含まれるため、かつてはお餅に入れて食用にもされていました。本種の野生株は激減しており、環境省レッドリスト2017では絶滅危惧種Ⅱ類 (VU) に指定されています。

7月上旬から秋まで美しい紫色の花を咲かせますが、花茎には鋭いトゲがあります。

葉の裏にも鋭いトゲが生えていますが、花にも劣らぬ鮮やかな紫色です。

種子は、直径1~1.5cmで、硬い種皮に覆われています。