植物のご紹介

クコ

クコ

Lycium chinense Mill. ナス科(Solanaceae)
生薬名:クコシ(枸杞子)・ジコッピ(地骨皮)  薬用部位:果実・根皮 
中国に分布する落葉性低木で、草丈1~2mになります。生薬「クコシ」は本種の果実で、ベタインなどの成分を含み、強壮、新陳代謝増強などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)の1処方に配合されています。生薬「ジコッピ」は本種の根皮で、クコアミンなどの成分を含み、血糖降下、降圧、解熱などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、滋陰至宝湯(じいんしほうとう)、清心蓮子飲(せいしんれんしいん)の2処方に配合されています。また、薬膳料理として赤い果実が杏仁豆腐や中国粥の材料に用いられます。 

花は8~11月にかけて咲きます。

市販されている生薬「クコシ」。

市販されている生薬「ジコッピ」。