植物のご紹介

アジサイ

アジサイ

Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. hortensia (Lam.) Rehder)  アジサイ科(Hydrangeaceae)
生薬名:紫陽花(シヨウカ)   薬用部位:花 
神奈川県や伊豆七島に野生しているガクアジサイ(Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. normalis (E.H.Wilson) H.Hara)から品種改良された落葉低木で、排水の良いやや湿った日陰を好みます。ヨーロッパでも多くの品種が育成され、セイヨウアジサイ(Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. normalis (E.H.Wilson) H.Hara)と呼ばれています。ガクアジサイの花形を額縁型、アジサイ形を手毬型に区分しています。土壌の酸度により花の色が変化することが知られており、酸性の土壌では花の色は青くなりますが、中性に近づくと桃色に発色することから、pHを調節するアジサイ用の肥料が市販されています。乾燥した花には3-カフェオイルキナ酸(クロロゲン酸類)などを含み、解熱に用いられます。

花は6~7月の頃、ボール状に開きますが、花弁のように見えるものはがく片です。

ガクアジサイの和名は、周辺の装飾花の様子を額縁に例えたものです。

シチダンカ(七段花) (Hydrangea serrata(Thunb.) Ser. var. serrata f. prolifera (Regel) Nakai))は、星型をした八重咲きの花で花びらが7段に重なっていることから名付けられたようです。