植物のご紹介

アカジソ

アカジソ

Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Benth.) W.Deane f. purpurea (Makino) Makino シソ科(Lamiaceae)
(局方)Perilla frutescens Britton var.crispa W. Deane シソ科(Labiatae)        
生薬名:ソヨウ(紫蘇葉・蘇葉)  薬用部位:葉・枝先
中国中南部に分布する一年草です。古くより日本に渡来し、食用、薬用に各地で広く栽培されるようになりました。草丈50~100cm、茎は直立し、断面は四角形になります。生薬「ソヨウ」は本種の葉で、ペリルアルデヒド(モノテルペノイド)などの成分を含み、抗菌などの作用があります。新しいほど良いとされている生薬の一つです。一般用漢方製剤294処方のうち、香蘇散(こうそさん)など11処方に配合されています。

本種の葉に含まれるアントシアン色素は、梅のクエン酸で独特の赤色になり、梅干しなどの着色に用いられます。

7~9月に総状花序に淡紅紫色の小さな唇形花を多数つけます。

葉裏(片面)のみが赤くなるカタメンジソ(P. frutescens (L.) Britton var.crispa (Benth.) W. Deane ‘Discolor’ )という品種もあります。