植物のご紹介

カキドオシ

カキドオシ

Glechoma hederacea L. subsp. grandis (A.Gray) H.Hara シソ科(Lamiaceae)
日本、中国、シベリア東部に分布する多年草です。早春から初夏にかけて長期間にわたり花を咲かせ、夏になると茎が垣根の向こうまで蔓状に長く伸びる様から「カキドオシ」の名がつきました。生薬名の「レンセンソウ(連銭草)」は神農本草経に収載されている名で、利尿、解毒、消炎作用があるとされていますが、民間薬としては小児の疳(かん)を治すのに用いられることから一名「カントリソウ(疳取草)」とも呼ばれます。

全草を乾燥させたものが連銭草として使われます。

生薬名の「連銭草」は、葉形が連なったお金(銭)のように見えることに因んだといわれています。