植物のご紹介

ハッカ

ハッカ

Mentha canadensis L. シソ科(Lamiaceae)
(局方)Mentha arvensis Linné. var. piperascens Malinvaud シソ科(Labiatae)
生薬名:ハッカ(薄荷)  薬用部位:地上部
アジア東部に分布する多年草です。草丈40~60cmになり、7~8月に開花します。四方に地下茎を伸ばして旺盛に生育します。生薬「ハッカ」は本種の地上部で、メントール(精油)などの成分を含み、防腐などの作用があります。漢方では解熱、発汗、健胃などのために用いられます。新しいほど良いとされている生薬の一つです。一般用漢方製剤294処方のうち、加味逍遥散(かみしょうようさん)、升麻葛根湯(しょうまかっこんとう)など14処方に配合されています。

夏に茎葉上部の葉腋に小さな唇形花を多数つけます。

近縁種のミドリハッカ(M. spicata L.)は、スペアミントとも呼ばれます。カルボンを主成分とし、ほのかに甘い香りがします。

セイヨウハッカ
M. × piperita L.)は、ペパーミントとも呼ばれます。主成分としてメントールを含みます。