ナルコレプシーの治療
ナルコレプシーの治療目標
ナルコレプシーは若い頃から始まる慢性の病気です。
治療では、できるだけ少ない薬で効果を得て、副作用や依存を防ぐことが大切です。
中枢性過眠症の方では、眠気を完全になくすことが難しいため、学校や仕事、運転など日常生活に支障が出ないよう眠気をコントロールすることが目標となります。
ナルコレプシーの薬物療法
生活への影響を最小限にするために、薬で症状を和らげます。
日中の強い眠気には覚醒を助ける薬、カタプレキシーや金縛りには抗うつ薬などのREM睡眠を抑制する薬を使用します。患者さんの睡眠状態によっては、睡眠薬を使用することもあります。
覚醒を助ける薬
- 脳を刺激して覚醒を助ける薬です。
- 車を運転する人は、運転前に服用する必要があります。
REM睡眠を抑制する薬(抗うつ薬など)
- 抗うつ薬は、筋肉を脱力させる脳の仕組みにブレーキをかけるため、カタプレキシーや金縛りなどの症状に使われます。
睡眠薬
- 眠りを安定させる目的で使われます。
- 効き目の長さや翌朝の残り方を考えて薬を選びます。
ナルコレプシーの非薬物療法
ナルコレプシーの治療では、薬による症状のコントロールに加えて生活習慣の工夫がとても大切です。
症状を安定させるために、規則正しい生活や睡眠リズムを整えます。
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睡眠不足にならないようにし、毎日ほぼ同じ時間に寝起きする※
※夜間中途覚醒があってもすぐにまた眠れる場合は過度に心配する必要はありません
- 通勤通学時や昼休みなど、眠っても大丈夫な時に計画的に仮眠をとる
【出典】
- 日本睡眠学会 編:ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン https://jssr.jp/files/guideline/narcolepsy.pdf