イラストでわかる
ナルコレプシー
ナルコレプシーって何?
ナルコレプシーは、
日中の強い眠気や
1日に何度も繰り返す居眠り
を特徴とする睡眠障害
典型的なナルコレプシーの
5つの症状1-4),※1※1:ナルコレプシータイプ1および
タイプ2の症状を含みます。
日中の強い眠気・居眠り3)
100%
笑ったときなどに体の力が抜ける
(カタプレキシー)4), ※2
※2:ナルコレプシータイプ1のみに
みられる症状です。
100%
眠りに入るときにみられる幻覚3)
45〜82%
金縛り3)
15〜70%
夜ぐっすりと眠れない3)
70〜100%
ナルコレプシーは時間と場所に関係なく、日中に突然強い眠気に襲われます。
また、居眠りを1日に何回も繰り返したり、夜眠っている途中で目が覚めることも多くなります。
その他の症状として、笑ったときなどに体の力が抜ける(情動脱力発作:カタプレキシー)、眠りに入るときにみられる幻覚(入眠時幻覚)、金縛りが起こる(睡眠麻痺)、夜ぐっすりと眠れない(夜間睡眠障害)などがあります4-6)。初期症状としては、日中の強い眠気、睡眠発作などが起こりやすいといわれています。
【出典】
- Scammell TE. N Engl J Med. 2015; 373(27): 2654-62
- Fronczek R, Lammers GJ. Clin Transl Neurosci. 2023; 7(3): 28
- Lividini A, et al. J Clin Sleep Med. 2021; 17(7): 1363-70
- 日本睡眠学会 編.ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン https://jssr.jp/files/guideline/narcolepsy.pdf
- 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部:なぜ眠りで悩むのか?. 中枢性過眠症. https://www.ncnp.go.jp/nimh/sleep/index.html
- Ohayon MM, et al. Sleep Med. 2021; 84: 405-14
何歳くらいで発症する?
10~20歳代前半に
発症することが多い
ナルコレプシーは、すべての人種で発症がみられ、世界の有病率は2,000人あたり1人(0.05%)、日本人では600人に1人(0.16%)といわれています1)。
ナルコレプシーは、10~20歳前半で発症する割合が高く、特に14~16歳がピークとなっています1)。
症状があらわれたときの
年齢別の患者の割合2)
10代 22%
20代 30.5%
30代 16.6%
40代 17.9%
50代 10.7%
60代以上 1.6%
10代未満 0.7%
【出典】
- 日本睡眠学会 編.ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン https://jssr.jp/files/guideline/narcolepsy.pdf
- Imanishi A, et al. Sleep Biol Rhythms. 2022; 20(4): 585-594
ナルコレプシーの原因は?
ナルコレプシーのタイプは
2つある
ナルコレプシーは、その原因によって、2つのタイプ(タイプ1とタイプ2)に分けられます。どちらのタイプも日中の強い眠気があらわれますが、タイプ1のみにみられる症状として、笑ったときなどに体の力が抜けること(情動脱力発作:カタプレキシー)があります1,2)。
ナルコレプシータイプ1(NT1)
脳にあるオレキシンという物質を作る神経細胞(オレキシン神経)がなくなってしまったり、働かなくなることで起こるといわれています。その結果として、脳内のオレキシンの量が少なくなっています。
ナルコレプシータイプ2(NT2)
タイプ2は原因不明です。
ナルコレプシーのタイプ別
症状の違い1,2)
| 症状 | タイプ 1 | タイプ 2 |
|---|---|---|
昼間の強い眠気
|
○ | ○ |
笑ったときなどに体の力が抜ける(カタプレキシー) |
○ | × |
眠りに入るときにみられる幻覚 |
○ | ○ |
金縛り
|
○ | ○ |
夜ぐっすりと眠れない |
○ | ○ |
【出典】
- Khan Z, et al. Chest. 2015; 148(1): 262-273
- 日本睡眠学会 編.ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン https://jssr.jp/files/guideline/narcolepsy.pdf
コラム①
ナルコレプシー(NT1)の人が突然眠くなってしまう理由
コラム②
笑ったときなどに急に体の力が抜けてしまう理由
どうやったらわかる?
ナルコレプシーの3つの検査
終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
一泊で夜間の睡眠を測定します。目が覚めている状態から眠りに入るまでの時間(入眠潜時といいます)や睡眠の深さや質、睡眠の中断を引き起こす症状の有無などを調べます。
睡眠潜時反復検査(MSLT)
この検査で日中の眠気(寝付きやすさ) の重症度を評価し、それが病的であるかどうかによって過眠症の診断を行います。
髄液オレキシン検査
脳脊髄液中にあるオレキシンという物質の濃度を調べることにより、ナルコレプシータイプ1の診断が行われます。侵襲を伴う検査ですが、睡眠検査が難しい場合(服薬中止が困難であったり、神経疾患が合併している場合)にナルコレプシータイプ1の確定診断ができる方法です。
コラム③