慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)とは
CIDPとは、8週間以上の経過で進行する、あるいは再発・寛解※1を繰り返す手足の筋力低下と感覚障害がおもな症状となる、免疫介在性の脱髄性末梢神経障害※2です。
左右対称性で多発の末梢神経障害(ニューロパチー)で、近位や遠位(腕・大腿や手足など)の筋肉で同じように症状が出るという特徴がある典型的CIDPと、その他の病型としてCIDPバリアントと呼ばれる種類が存在します。
おもな症状

初期症状
- 指先に力が入らない
- うまく立ち上がれない
- つまずきやすい

悪化すると
- 下肢の筋力低下による
歩行困難 - 呼吸筋の筋力低下による
呼吸困難
- ※1:病気が完全に治った「治癒」という状態ではありませんが、病気による症状や検査異常が消失した状態を「寛解」と呼びます。
- ※2:神経細胞には、他の細胞へ信号を伝える細長い“軸索”という構造があります。この軸索には信号を早く伝えるために“髄鞘”という構造が巻き付いていますが、この髄鞘が破壊(脱髄)されると信号が伝えられにくくなったり、再発を繰り返すと軸索自体が破壊されてもとに戻らなくなります。そのため、再発が起こらないよう、治療を継続することが勧められています。
多巣性運動ニューロパチー(MMN)とは
MMNとは、感覚障害を伴わない左右非対称性の上肢遠位優位(手や腕に多い)な筋力低下と筋萎縮(やせ)がおもな症状である後天性の慢性脱髄性末梢神経疾患です。
おもな症状
- 筋萎縮
- 手足の筋力低下

CIDPとMMNの違い