日常生活で気をつけること

栄養バランスの良い食事をとりましょう

いろいろな食品を組み合わせて、栄養バランスのよい食事をとりましょう。ただし、食欲がないとき、吐き気があるときなどは無理をせず、好きなものや食べられるものを少しずつ、ゆっくりとるようにしましょう。

肝機能が悪化しますので、飲酒は避けましょう。また、むくみや腹水がある場合は、塩分を控えめにする必要があります。

詳しくは医師や看護師、栄養士などにご相談ください。

栄養バランスの良い食事をとりましょう

血圧管理のために、塩分をひかえましょう

塩分のとりすぎは、血圧を上昇させる大きな要因となります。

血圧が上昇すると、腎機能が低下しますが、腎機能が低下すると、塩分や水分の排泄がうまくいかなくなり、その結果、血液量が増加して血圧が上昇する、といった悪循環におちいってしまいます。

このような悪循環を断ち切るため、塩分を控えるとともに、血圧の管理を心がけましょう。適切な塩分量については、医師・薬剤師・看護師にお尋ねください。

塩分をひかえましょう

体力の維持・回復のために、適度な運動を心がけましょう

適度な運動は、体の代謝や免疫の機能を高め、体力の維持・回復を助けます。また、気分転換にもなり、心身のストレスも減って、「生活の質(QOL)」の向上が期待できます。

ただし、激しい運動は担当医に相談してからにしましょう。

女性患者さん、男性患者さんのパートナーが妊娠しないように気をつけましょう

妊娠する可能性のある女性患者さんは、カボメティクスを服用している間および服用終了から一定期間は避妊してください。避妊の方法は、経口避妊薬以外の適切な方法を用いましょう。
もし、妊娠していることに気づいたら、すぐに医師・薬剤師・看護師に連絡してください。
パートナーが妊娠する可能性がある男性患者さんは、カボメティクスを服用している間および服用終了から一定期間は適切な方法で避妊してください。

出血に注意しましょう

カボメティクスを服用している間、出血しやすい状態や血が止まりにくい状態になっていることがあります。そのため、出血を招くおそれのある行動をしないようにしましょう。ケガや転倒に注意する、歯ブラシは毛先のやわらかいものにする、歩きやすい靴をはく、便通を整えるなども大切です。

口の中を清潔に保ちましょう

口内炎や、細菌繁殖による感染リスクを軽減するため、口腔ケアが重要です。
また、定期的に歯科検診を受けましょう。その際、歯科医師から抜歯などを求められた場合は、医師・薬剤師・看護師に連絡してください。

定期的に通院して、診察・検査を受けましょう

肝細胞がんは、肺、リンパ節、副腎、脳、骨などに転移することがあります。転移や再発を早期に発見するため、症状がなくても定期的に通院し、診察と検査を受けましょう。
おくすりによる副作用や体調の変化を調べるためにも、定期的な検査はとても大切です。

医師・薬剤師・看護師

わからないこと、不安に思うことなどがあったら、
医師・薬剤師・看護師に相談してください