武田薬品工業株式会社

切除不能進行再発大腸がん

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治療中の検査

化学療法中は、副作用の早期発見のために、治療スケジュールに合わせて、2週または、3週間に1回血液検査を定期的に行います。血液検査で異常値を示す場合や副作用のあらわれ方によっては、薬剤の投与量や投与間隔を調整したり、治療をいったん休みます。
治療前後でどのように大腸がんの病変が変化したか、測定して比較するために画像診断を行います。
がんが明らかに進行していない、強い副作用がない場合には、原則的に同じ化学療法を継続します。
がんが明らかに進行した場合やがんの転移が認められる場合は、別の化学療法に切り替えるか、化学療法を中止します。一方、化学療法の効果で、がんが縮小し、転移したがんを切除する場合もあります。
がんがあると、体内には特徴的な物質が生まれます。お薬の効果を推測するために、その物質を血液から測定するのが、腫瘍しゅようマーカー検査です。治療前後で定期的に1カ月に1回程度、腫瘍しゅようマーカーの測定を行います。患者さんによっては、治療後に腫瘍しゅようマーカーの数値が上昇しても、画像診断では、がんの進行や、転移を疑う病変が認められないこともあります。こうしたことから、腫瘍しゅようマーカーの数値の上昇のみを理由に、治療を変更することはありません。

抗がん剤治療中の検査

副作用の早期発見のために

治療効果の判定、治療継続の判断のために

監修 愛知県がんセンター中央病院 副院長 兼 薬物療法部 部長 室 圭 先生

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全身状態をみる指標の一つで、患者さんの日常生活の制限の程度により、0~4で示します。
表はECOGイーコグ(米国の腫瘍学の団体の1つ)が決めた「Performanceパフォーマンス Statusステータス(PS)」の日本臨床腫瘍研究グループ(JCOGジェイコグ)による日本語訳です。

グレードパフォーマンス ステータス(Performance Status:PS)
0全く問題なく活動できる。発症前と同じ日常生活が制限なく行える。
1肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる。(例:軽い家事、事務作業)
2歩行可能で、自分の身のまわりのことはすべて可能だが、作業はできない。日中の50%以上はベッド外で過ごす。
3限られた自分の身のまわりのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす。
4全く動けない。自分の身のまわりのことは全くできない。完全にベッドか椅子で過ごす。

参考文献:
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス 一般の方向けサイト 用語集
https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/Performance_Status.html(2018年4月9日)

「ステージ」は病期びょうき分類ともいい、がんの大きさや広がりなど、がんの状態をあらわす指標です。病期びょうき分類の1つに、国際対がん連合の「TNMティエヌエム分類」があります。これは、がんの大きさ(T因子)、周辺のリンパ節への転移(N因子)、別の臓器への転移(M因子)の3要素を組み合わせて、ステージ0からステージⅣまでの5段階に分けるものです。

参考文献:
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス がんになったら手にとるガイド
https://ganjoho.jp/hikkei/chapter3-1/03-01-03.html(2018年4月9日)

化学物質によってがんの増殖を抑え、がん細胞を破壊する治療を「化学療法」と呼びます。化学療法は、活発に増殖する細胞に対して治療効果を及ぼすため、がん細胞だけでなく、皮膚や毛根、骨髄こつずいなど、活発に細胞分裂している他の組織にも影響が出ます。

参考文献:
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス 一般の方向けサイト 診断・治療
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/about_chemotherapy.html(2018年4月9日)

がんによって起こるさまざまな苦痛を和らげるための治療で、緩和ケアともいいます。痛みやつらさの原因や種類により、痛み止めの薬を使う、神経を麻痺まひさせる注射(神経ブロック)で処置をする、放射線療法 、バイパス手術などの手術、マッサージやはりきゅうで筋肉のこわばりをほぐす、心の問題を専門に扱う医師や看護師、カウンセラーによる不安の軽減などの方法があります。

参考文献:
国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報サービス がんになったら手にとるガイド
https://ganjoho.jp/hikkei/chapter3-1/03-01-09.html(2018年4月9日)

肝臓にがんが転移し、手術が難しい患者さんを対象に、肝臓の動脈にカテーテル(管)で直接抗がん剤を投与します。がんを小さくすることができます。

参考文献:
大腸癌研究会 編:患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2014年版, 40, 金原出版, 2014.

がんの化学療法では、動脈カテーテルを用いて局所に抗がん剤を注入する薬物療法もありますが、一般には、抗がん剤やホルモン剤等の薬剤を、静脈内注射やのみ薬の方法で投与する薬物療法を行います。これを全身化学療法といいます。切除不能大腸がんで全身化学療法の適応となるのは、転移した臓器が肝臓、肺、リンパ節、腹膜ふくまくなどの場合です。

参考文献:
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス がんになったら手にとるガイド
https://ganjoho.jp/hikkei/chapter3-1/03-01-05.html(2018年4月9日)
大腸癌研究会 編:大腸癌治療ガイドライン, 医師用, 2016年版, 31-38, 金原出版, 2016.

大腸などの消化管の壁に穴があくこと、あるいは穴があいた状態を穿孔せんこうといいます。大腸などの消化管で穴があいたところが、隣接する組織や臓器によってふさがれた状態は穿通せんつうと呼びます。

参考文献:
日本救急医学会 医学用語解説集
http://www.jaam.jp/html/dictionary/dictionary/word/0412.htm(2018年4月9日)

がんが再発・転移したところに針を刺してマイクロ波やラジオ波で熱を発生させ、がんを固めて死滅させる方法です。切除より身体への負担が少ないので、基礎疾患がある患者さんなどに有効です。

参考文献:
大腸癌研究会 編:患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2014年版,41,金原出版,2014

放射線は、がん細胞を消滅させたり減らしたりする働きがあります。大腸がんの再発・転移では、①全身状態が良好で、薬物療法が可能な患者さんの症状緩和効果、QoLキューオーエル(生活の質)を保つことを目的に薬物療法と併用して行う、②全身状態が不良で、薬物療法が困難な患者さんの疼痛とうつう緩和、症状の軽減などを目的に行う、③手術が難しい患者さんの治療のため、薬物療法と併用して行う、という方法があります。

参考文献:
大腸癌研究会 編:大腸癌治療ガイドライン, 医師用, 2016年版, 70, 金原出版, 2016.

がん細胞が静脈に侵入し、他の臓器に流れついて、そこで増殖することです。大腸の血流はまず肝臓に流れるため、大腸がんの血行性転移けっこうせいてんいで最も多いのは肝臓への転移です。次に多いのが肺への転移、さらに進行すると、骨や脳など全身の臓器に血行性転移けっこうせいてんいを起こすこともあります。

参考文献:
大腸癌研究会 編:患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2014年版, 10, 金原出版,2014.

リンパ管は、血管のようにからだの中に張り巡らされています。リンパ管は途中にリンパ節という節目があり、さらに枝分かれしていきます。リンパ行性転移こうせいてんいとは、がん細胞がリンパ管に侵入し、リンパ液の流れに沿って、途中のリンパ節に流れついて増殖することです。がん細胞は、次のリンパ節に流れていき、次第に遠く離れたリンパ節まで広がっていきます。

参考文献:
大腸癌研究会 編:患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2014年版, 10, 金原出版,2014.

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