植物のご紹介

ドクダミ

ドクダミ

Houttuynia cordata Thunb. ドクダミ科(Saururaceae)
生薬名:十薬(ジュウヤク) 薬用部位:花期の地上部
東アジアに広く分布し、日本でも本州から沖縄までのやや湿った土地に生える多年草です。草丈20~50cmになり、全草には特有の臭気があります。生薬「十薬」は本種の花期の地上部を乾燥させたもので、デカノイルアセトアルデヒド(精油)などの成分を含み、利尿、緩下、解毒作用などがあります。一般用漢方製剤294処方のうち、五物解毒散(ごもつげどくさん)、栝楼薤白湯(かろうがいはくとう)の2処方に配合されています。また、十の効能を持つ重要な薬といわれ、民間薬としても広く利用されています。干した葉を煎じた「ドクダミ茶」は利尿、便通の改善を期待して健康茶として飲まれています。

生の全草にある特有の臭気は乾燥させることで揮発分散し、消失します。

総苞片が花弁化したヤエドクダミ(H. cordata Thunb. f. plena)もあります。

葉に入る斑が美しいフイリドクダミ(H. cordata Thunb. f. variegata)もあります。