植物のご紹介

ヤナギタデ

ヤナギタデ

Persicaria hydropiper Spach タデ科(Poligonaceae)
全国各地の川原や休耕田、湿地に自生する一年草です。タデの仲間は多いのですが、本種のみが辛味成分のタデオナールを含むため、葉を噛むと舌先の感覚が麻痺するほどピリッとした辛味があります。それにもかかわらず食害する虫がいるため、昔から「蓼食う虫も好きずき」の諺があります。葉をリンゴ酢ですり潰した「タデ酢」は、鮎の塩焼きにつきもので、淡白な味を引き締めるだけでなく、食中毒の予防にも役立っています。民間薬としては、全草を消炎、解毒、利尿、下痢止めなどに用います。

鮎の塩焼きに添えられるタデ酢は、本種の葉をすりつぶして酢でのばしたものです。

刺身のつまに利用される紅タデは、本種の子葉(双葉)を収穫したものです。

同属植物には茎を触ると甘い香りがするニオイタデ(P. viscosa H. Gross ex T. Mori)があります。