植物のご紹介

ホオノキ

ホオノキ

Magnolia hypoleuca Sieb. et Zucc. モクレン科(Magnoliaceae)
〔局〕M. obovata Thunb.
生薬名:コウボク(厚朴)   薬用部位:樹皮
日本特産の落葉高木で、北海道から九州に至る山地の湿気の多い沢沿いに自生し、高さ20mに達します。本種は日本の野生樹木の中では最大級の花をつけます。大きな葉は食物を包むのに使われ、岐阜県飛騨高山の「朴葉味噌」は有名です。また、材は下駄の歯や版木に用いられます。生薬「厚朴」は、神農本草経の中品に収載され、成分としてマグノロール(フェノール類)などを含み、鎮痛、鎮痙作用を有します。一般用漢方製剤294処方のうち半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、小承気湯(しょうじょうきとう)などの29処方に配合されています。

初夏の頃、香りのよい白色の大形の花を枝先につけます。

「厚朴」の基原植物には本種以外に写真のM. officinalis Rehder et Wilson var. biloba Rehder et Wilsonのほか1種があります。

果実は袋果が集まった集合果です。種子を播く場合は、乾かすと発芽が落ちるため、できるだけ早く種子の回りの果肉を外して播きます。