植物のご紹介

ビャクダン

ビャクダン

Santalum album Linn. ビャクダン科(Santalaceae)
東インドに分布する半寄生性の常緑小高木で高さ3~10mに達します。幼樹は他種の根に寄生して水分や栄養分を収奪します。材や根から水蒸気蒸留で抽出したものが白檀油(Sandal oil)と称し、主成分であるサンタロール、サンタレンを含み、防腐性、抗菌性をもつことから、かつては膀胱炎や淋病といった泌尿生殖器系の治療に用いられていました。現在では香料や薫香料として使用されるのみで、インド南部のマイソールからマドラス地方にかけての乾燥した地域で採取されるのが最も高品質なものとして扱われ「老山白檀」と称されます。英名では「サンダルウッド」、インド名では「チャンダン、チャンダナ」と呼ばれ、日本では奈良時代に仏教の発展とともにお香や線香などに利用されるようになりました。また、ことわざに「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」とありますが、ここで言う「栴檀」とは本種の「白檀」のことをさします。

開花は5~6月頃に見られ、枝先に長さ3~4cmぐらいの円錐花序を呈します。

果実は直径約1cmの球形を呈し、熟すとともに赤色から黒紫色になります。

幹は直径40~60cmになり、心材部分に芳香があります。