植物のご紹介

ニクズク

ニクズク

Myristica fragrans  Houtt. ニクズク科(Myristicaceae) 
生薬名:ニクズク(肉豆蔲)  薬用部位:種子
インドネシアのモルッカ半島に分布する熱帯性の常緑高木で高さ15mに達します。本種は雌雄異株で、通例、種子から種皮を除いたものを生薬「肉豆蔲」と称し、精油成分であるミリスチシン、ピネンなどを含み、芳香性健胃薬、矯味矯臭薬として用いられます。主にスパイス業界では種子をすりつぶしたものを「ナツメグ」と称し、ハンバーグなどの肉料理に使用されます。また、仮種皮を乾燥させてものを「メース」と称し、マイルドな香りで高級香辛料として扱われ、刻んだり粉末にしてパウンドケーキなどに使用されます。油を搾ったものが「ナツメグバター」と称します。

葉は長さ13cmほどの革質で長楕円形を呈し、先端は長く尖ります。

果実の中には紅色の仮種皮に包まれた種子があります。

左が「ナツメグ」、右が「メース」になります。


生薬「肉豆蔲」は黒い種皮を除いた種子を用いられ、断面は大理石の模様を呈します。

ナツメグは出来上がった料理に振りかけて使うのではなく、主に、下ごしらえに使う香辛料です。