植物のご紹介

チョロギ

チョロギ

Stachys sieboldii Miq. シソ科(Lamiaceae)
中国南部に分布する多年草で、日本には17世紀に朝鮮半島から渡来しました。5~6月にピンク色の花を咲かせます。秋から初冬になると地下茎の先が肥大して塊茎と呼ばれる巻貝のような球根を形成します。塊茎および全草を乾燥させたものが生薬の草石蚕(ソウセキサン)で、スタキドリン、コリン、スタキオースなどを含み強壮作用、鎮咳作用があります。チョロギという和名の由来は、中国語の 「朝露葱」 が日本語読みされたというものや、韓国語でミミズを意味する「チョロンイ」が転じたとされるものなど諸説あります。これに 「長老木」や「長老喜」、「千代呂木」などの字が当てられたことから、おせち料理によく用いられます。

掘り上げた塊茎はまるで蚕のようで、これが生薬名「草石蚕」の由来となっています。

赤ジソの梅酢で漬けると鮮やかな紅色となり、お正月の食卓を彩る一品となります。

同属のカッコウチョロギ(S. officinalis Trevis.)は塊茎を形成しません。全草に鎮静・鎮痛作用があります。