運動をすることで骨に適度な負荷(圧力)がかかると、骨をつくる細胞が活性化して、カルシウムが骨に沈着しやすくなります。反対に、運動不足の状態が続くと、骨からカルシウムが溶け出しやすくなり、骨は弱くなってしまいます。
また、運動は筋力やバランス力も鍛えて転倒や骨折を防ぐので、骨粗しょう症対策には適度な運動習慣が不可欠です。
運動に慣れていない人や高齢者が急に激しい運動をすると、かえってケガや事故につながるおそれがあります。骨粗しょう症予防をはじめ健康づくりのためには、適度な運動を継続的に行うことが効果的です。決して無理をしてはいけません。
その点、ウオーキングは手軽で安全な運動です。今より1日1,000歩多く歩くことを目標に、まずは歩くことからはじめましょう(「健康づくりのための身体活動基準2013」より)。
運動習慣とは、からだを動かす習慣のことで、日々の家事でもその効果は大いに期待できます。掃除、洗濯、布団の上げ下ろし、買い物などは、骨に適度な負荷を与える立派な運動です。日々の家事で骨まで強くなったら、まさに一石二鳥ですね。
骨粗しょう症と転倒・骨折の予防に効果的な体操を紹介します。
運動に慣れていない人や高齢者はSTEP1を中心に、ある程度体力のある人はSTEP2まで取り組んでください。
なんらかの治療を受けている人は、医師に相談してから運動をはじめるようにしてください。
また、食後、飲酒後、体調不良のときは運動しないでください。