自覚症状があらわれにくい骨粗しょう症を早期に発見するために、検査は欠かせません。特に女性の場合は、骨量が減少しはじめる40歳くらいから定期的に検査を受けましょう。
また、40歳前の若い世代でも早めに検査を受ければ、骨粗しょう症の早期発見だけでなく、予防のための骨の健康管理に役立ちます。
骨粗しょう症検査は、整形外科、婦人科、内科などで受けることができます。また、多くの市区町村では、40~70歳の女性を対象に5年ごとに行う「節目検診」に、骨粗しょう症検査を取り入れています。
詳しくは、お住まいの市区町村窓口や保健センターにお問い合わせください。
2種類のX線をあてて全身(主に背骨、太ももの骨、手首の骨など)の骨量を測ります。もっとも正確です。
かかとに超音波をあてて骨量を測ります。
CT(コンピュータ断像撮影)装置で、手首の骨などの骨量を測ります。
軽い衝撃で生じた骨折(脆弱性骨折)があれば、骨粗しょう症と診断されます。
骨量については、20~44歳の若年成人の平均値(YAM)との比較で診断されます。YAM値80%以上が正常とされています。
ただし、YAM値のほかにも骨代謝マーカーの値、さらに、骨質の良し悪しなどを総合的に判断して診断は行われます。