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ホジキンリンパ腫の治療

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古典的ホジキンリンパ腫の治療

ホジキンリンパ腫の大部分を占めるのが、古典的ホジキンリンパ腫というタイプです。古典的ホジキンリンパ腫の治療は、未治療の患者さん(初回治療)で限局期(Ⅰ期とⅡ期)、進行期(Ⅲ期とⅣ期)で異なり、再発/治療効果が得られなかった患者さんの場合はさらに別の治療を試みます。

古典的ホジキンリンパ腫の初回治療
ホジキンリンパ腫の主な治療の流れ
古典的ホジキンリンパ腫で再発/治療効果が得られなかった場合の治療法

結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫の治療

限局期(I期、Ⅱ期)の場合は、放射線療法を単独で行います。また、「38℃より高い原因不明の発熱」、「掛け布団、シーツなどを換えなければならないほどのずぶ濡れになる寝汗」、「診断前の6カ月以内の通常体重の10%を超す理由不明の体重減少」などの全身症状が一つでも伴う場合(B症状)は、放射線療法後、薬物療法をすることもあります。
進行期(Ⅲ期、Ⅳ期)、再発/治療効果が得られなかった患者さんの治療は薬物療法を行います。薬物療法に放射線療法を併用することもあります。B症状が無い場合は治療せず、経過観察したり、痛みなどを除く目的で放射線療法のみ行うこともあります。

参考文献:

・堀田知光(編), 伊豆津宏二(著):インフォームドコンセントのための図説シリーズ 悪性リンパ腫 改訂3版. 5.治療方針. 医薬ジャーナル社. 2017: 24-35.

・一般社団法人 日本血液学会(編):造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版). Web版. Ⅱリンパ腫.(最終アクセス 2025年10月15日)

・張高明(監)大久保幾久美(編・著):悪性リンパ腫ハンドブック 2010版. ライフボート. 2010: 106-113.

限局期悪性リンパ腫の病期分類の一種、アン・アーバー分類で、Ⅰ~Ⅳ期までのうち、Ⅰ~Ⅱ期を「限局期」と呼びます。Ⅰ期は単独リンパ節領域の病変、Ⅱ期は横隔膜の同側にある2 つ以上のリンパ節領域の病変など、病変の広がりが限定的な状態です。

進行期悪性リンパ腫の病期分類の一種、アン・アンバー分類で、Ⅰ~Ⅳ期までのうち、Ⅲ~Ⅳ期を「進行期」と呼びます。Ⅲ期は横隔膜の両側にあるリンパ節領域の病変、Ⅳ期は1 つ以上のリンパ外臓器の病変がある状態です。

薬物療法薬物療法とは、薬を使う治療のことです。がんの治療の場合は、抗がん剤、ホルモン剤、免疫チェックポイント阻害剤、抗体医薬などがあります。

放射線療法放射線療法は、ホジキンリンパ腫の腫瘤に高エネルギーの放射線を照射し、がん細胞を消失させたり、腫瘤を小さくします。周囲にある正常な細胞も傷つきますが、正常な細胞は傷を修復して回復することができます。正常な細胞に大きなダメージを与えないように放射線は何回かに分けて照射し、徐々にがん細胞の数を減らしていきます。放射線治療の流れは、診察、放射線治療計画、経過観察で行います。放射線治療の回数やスケジュールはひとによって様々です。

PET-CT

経過観察すぐに、薬物療法や放射線治療を受けずに、定期的に診察・検査を受けながら様子をみることをいいます。

細胞表面マーカー検査細胞の表面に存在するタンパク質、糖タンパク質などの抗原をモノクローナル抗体の反応性によって検査する方法です。フローサイトメトリーという機器を使用します。血液、骨髄血、リンパ節からとったいずれの細胞でも検査可能です。この検査により、腫瘍細胞のタイプを見分けることが可能になります。

抗原病原性のウイルスや細菌、がん細胞、花粉、卵、小麦などの生体に免疫応答を引き起こす物質

CD30CD30は細胞表面のタンパク質です。ヒトの細胞の表面にある抗原の一種です。ホジキンリンパ腫や未分化大細胞リンパ腫の細胞表面にCD30の発現が認められます。その他の非ホジキンリンパ腫の一部でも発現が認められることがあります。

モノクローナル抗体モノクローナル抗体は、ただ1種類の骨髄腫細胞(B細胞)が作る抗体のコピー、つまりクローンです。モノは「単一」、クローナルは「混じりっけのない集合」を意味します。

救援化学療法初回治療で十分な効果が得られなかった場合やがんが再発した場合に行われる治療を「救援療法」又は「救援化学療法」と呼びます。

造血幹細胞移植大量の薬物療法や放射線療法により残存しているリンパ腫を消失させるとともに、骨髄内の造血幹細胞が減少したあと、患者さんご自身、または、提供者(ドナー)の正常の造血幹細胞を移植し、正常な血液細胞をつくれるようにする治療法です。 患者さんご自身の造血幹細胞を移植することを自家造血幹細胞移植(じかぞうけつかんさいぼういしょく)といい、ドナーの造血幹細胞を移植することを同種造血幹細胞移植(どうしゅぞうけつかんさいぼういしょく)といいます。

免疫チェックポイント阻害薬通常、がん細胞は免疫細胞のひとつであるT細胞から攻撃されますが、T細胞の表面のある部分へ結合することで、その攻撃から逃れています。
免疫チェックポイント阻害薬は、その結合を阻害することによりT細胞の働きを取り戻し、がん細胞を攻撃します。

抗体医薬抗体は体内に侵入した抗原と結びつき、その働きを抑えるタンパク質です。抗体医薬とは、がん細胞の表面にある特殊なタンパク質を目印にして、抗体と結びつき、がん細胞の増殖を防ぎます。単一の抗体の細胞に由来するクローンから作った薬を「モノクロナール」といいます。

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