リンパ腫のお話に使われている用語
用語集:悪性リンパ腫の治療方針
病気の経過についての、医学的な見通しのこと。「予後がよい」とは「これから病気がよくなる可能性が高い」、「予後が悪い」とは「これから病気が悪くなる可能性が高い」ということになります。
悪性リンパ腫の病期は治療選択、予後予測に大きく影響するため、正確に把握する必要があります。そのための分類法の一つで、悪性リンパ腫がどの部位に何カ所あるかを基本に病変の広がりと全身の症状を組み合わせて、8つに分けます。
ルガーノ分類(2014)は、アン・アーバー分類を改訂して2014年に作成された悪性リンパ腫の病期分類です。
この分類では、FDG高集積の悪性リンパ腫に対して治療効果判定にFDG-PET/CTを用いる場合、治療開始前にFDG-PET/CTを実施して病期を決定することが推奨されています。
悪性リンパ腫の病期分類の一種、アン・アーバー分類で、Ⅰ~Ⅳ期までのうち、Ⅰ~Ⅱ期を「限局期」と呼びます。Ⅰ期は単独リンパ節領域の病変、Ⅱ期は横隔膜の同側にある2つ以上のリンパ節領域の病変など、病変の広がりが限定的な状態です。
悪性リンパ腫の病期分類の一種、アン・アンバー分類で、Ⅰ~Ⅳ期までのうち、Ⅲ~Ⅳ期を「進行期」と呼びます。Ⅲ期は横隔膜の両側にあるリンパ節領域の病変、Ⅳ期は1つ以上のリンパ外臓器の病変がある状態です。
乳酸脱水素酵素。細胞の中で糖をエネルギーに変えるときに働く酵素の一種で、いろいろな臓器に含まれています。臓器に異常が起こり、細胞が壊れると、血液中のLDHが増加します。白血病や悪性リンパ腫では、LDHの値が高くなります。
全身状態をみる指標の一つで、患者さんの日常生活の制限の程度により、0~4で示します。
骨髄や肝臓など、リンパ節以外の臓器にできた病変のことです。
無増悪生存期間は、病勢の進行が見られない状態で患者さんが生存している期間をいいます。
- 治療後の生活について
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