50歳から気をつけたい 帯状疱疹

治療について

抗ウイルス薬が基本

帯状疱疹はウイルスによる神経の損傷と皮膚症状が現れる疾患です。

帯状疱疹とは

抗ウイルス薬

そのためウイルスを抑制する「抗ウイルス薬」が治療の柱となります。
ウイルスはどんどん増殖するためできるだけ早く、できれば皮疹が出てから3日以内7)に抗ウイルス薬を投与されることが望ましいとされています。また、抗ウイルス薬の使用が早ければ早いほどウイルス増殖が抑えられるため、重症化や帯状疱疹後神経痛を予防できる確率が高くなります。

PHNについて

疼痛(痛み)と皮膚症状の治療

帯状疱疹を発症すると、ウイルスが活性化して神経を攻撃するため、まず痛みを感じます。症状が進行するとウイルスが神経を経由して皮膚に移動し、神経が分布している部位に赤い斑点や水ぶくれをつくり、それに伴って痛みが強くなります。さらにウイルスが増殖することで皮膚症状も一層ひどくなり、広い範囲に炎症が起こるようになり、全身にパラパラと水ぶくれが現れたり、脳や肝臓に障害を起こすことがあります。
治療が遅れると神経痛が残ったり、皮膚に痕が残ったりする可能性があるため、なるべく早く抗ウイルス薬による治療を開始するとともに、鎮痛剤(痛みを抑える)や塗り薬(皮膚症状を抑える)を併用して治療が行われます。

疼痛(痛み)と皮膚症状

疼痛(痛み)と皮膚症状

おくすりの注意

おくすりの中には一定の用量を使用しないと効果が薄くなってしまうものや、一定期間使用することではじめて効果が期待できるものがあります。
処方されたおくすりを自己判断で中止してしまうと、せっかく治りかけた症状が再発したり、治るのが遅くなったり、場合によっては治らなくなってしまうこともあります。
そのため、自己判断でおくすりを中止しないでください。また、おくすりを服用して体調がおかしいと感じたらかかりつけ医に相談してください。

注意

引用元

  1. 7) 国立感染症研究所;帯状疱疹ワクチン ファクトシート 平成29 (2017)年2 月10 日
    https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000184909.pdf