50歳から気をつけたい 帯状疱疹

予防について

免疫力を高める

帯状疱疹は免疫が下がると発症しやすくなります。
早寝早起き、バランスのとれた食事、十分な睡眠をとるなど、できるだけ健康的な生活習慣を保ち、免疫力を高めることが帯状疱疹はもちろん、様々な病気の予防に非常に有効です。
また適度に体を動かす、心身ともに落ち着いた時間をつくるようにするなど、ストレスが蓄積されないようにすることも大切です。
忙しい日々が続くと、なかなか健康を維持することが難しいですが、そのような時にこそ自身の健康状態に注意して病を未然に防ぎたいものです。

免疫力を高める

ワクチンで予防する

50歳以上の方は
帯状疱疹予防ワクチンが接種できます

50歳以上になると、帯状疱疹になる可能性も上がってしまいます8)
しかし、50歳以上の方であれば帯状疱疹予防ワクチンを接種することができます。
ワクチンを接種することで発症率が抑えられるだけでなく、もし発症してしまっても重症化しにくくなる、痛みが残りにくくなるなどが期待できます。

ワクチン

<注意>
持病や使用しているお薬によってはワクチンを接種できないことがあります。
ワクチン接種が可能かどうかはかかりつけ医にご相談ください。

ワクチン接種にあたって



ワクチン接種は体調が良い状態で行うことが推奨されます。
健康状態に不安がある場合はかかりつけ医にご相談ください。


接種後30分以内にまれにアナフィラキシー等の急な副反応(<ワクチンの副反応>参照)が起こることがあります。
接種後30分程度は医師とすぐに連絡が取れるようにしましょう。
接種当日も入浴は可能ですが、接種部位はこすらないようにしてください。

入浴は可能。接種部位をこすらない。

接種後もいつも通りの生活を送れますが、激しい運動は避けてください。
体調の変化があったり、何かおかしいと思うことがあればすぐに医師に相談してください。

<ワクチンの副反応>
副反応として接種部位に発赤、腫脹(はれ)、発熱などが生じる可能性があります。
まれに重大な副反応としてアナフィラキシー(皮膚のかゆみ、じんま疹、息苦しさ、意識の混濁など)、血小板減少性紫斑病(あおあざができる、鼻や歯ぐきからの出血するなど)、無菌性髄膜炎(発熱(40℃ぐらいの高熱)、頭痛など)が起きることがあります。接種部位の異常や体調の変化を感じたらすぐに医師に相談しましょう。

早期発見、早期治療

帯状疱疹は発見が早ければ早いほど治療効果が高く、重篤化しにくくなります。
特に高齢者の方は帯状疱疹になると重篤化したり後遺症が残る可能性が高くなってしまいます。
早期に発見できれば有効な対処方法が多く、早期の治療、回復が見込めます。
症状がひどくなってしまうと対策が制限されてしまったり、効果が薄くなってしまうことも多いので、もしズキズキ、ピリピリした痛みがあり「帯状疱疹かも…」と思ったらお近くの皮膚科にすぐにご相談ください。

近くの皮膚科にすぐにご相談ください

もし帯状疱疹に
なってしまったら…

もし帯状疱疹になってしまったら速やかにお近くの皮膚科を受診してください!
自然治癒を待って放置してしまうと、重症化して痛みがよりひどくなったり、痕を残したり、痛みの後遺症が残ってしまう可能性があります。
対応が早ければ早いほど十分な治療をできる可能性が高くなるので、帯状疱疹になってしまったら、また帯状疱疹が疑われる場合には、できるだけ早くお近くの皮膚科を受診してください。
また、免疫の低下が帯状疱疹の原因ですので、帯状疱疹の治療と並行して
バランスのとれた食事、十分な休養など体力の充実を図ることも大切です。
医療的な側面と体調的な側面から治療を心掛けてください。

引用元

  1. 8) 外山望、
    日臨皮会誌.2012;29(6):799-804