T-CiRA タケダと京都大学iPS細胞研究所 (CiRA) が医療の未来を変えるiPS細胞技術を用いた共同研究プログラム

湘南研究所再生医療ユニットグローバルヘッド
出雲正剛

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)所長・教授
山中伸弥

T-CiRA タケダと京都大学iPS細胞研究所 (CiRA) が医療の未来を変えるiPS細胞技術を用いた共同研究プログラム
T-CiRA タケダと京都大学iPS細胞研究所 (CiRA) が医療の未来を変えるiPS細胞技術を用いた共同研究プログラム
T-CiRA タケダと京都大学iPS細胞研究所 (CiRA) が医療の未来を変えるiPS細胞技術を用いた共同研究プログラム

T-CiRA

この共同研究に込められた想いを象徴するのがこのロゴとエンブレムです。
赤・青・緑・黒の4色のロゴカラーは、CiRAの掲げるコンセプトである「世界で初めてiPS細胞を誘導した時に使った4遺伝子をイメージするとともに、"患者・研究者・臨床医、そしてiPS細胞の関わり"」を表現しています。
Tの赤色はCiRAのイメージカラーのひとつであると同時にタケダのシンボルカラーでもあります。

また、エンブレムの中心には、患者さんのために一日も早く革新的な薬を届けたいという想いから折鶴を配置しています。周囲を囲む3色の輪は、プロジェクトのダイバーシティーを尊重しつつも、 T-CiRAとして一丸となって、iPSの基礎研究の臨床応用を通して新薬創出のために邁進することを意味します。

T-CiRA共同プログラム

革新的な治療法の開発を目指す、10年間の共同研究

T-CiRAは京都大学iPS細胞研究所(CiRA サイラ)と、タケダの共同研究プログラムです。10年間にわたりCiRA主導のもと、iPS細胞技術の臨床応用に向けた研究を行います。心不全、糖尿病、神経疾患、がん、難治性筋疾患などの領域で新薬や細胞治療といった、いち早く患者さんのニーズを満たす革新的な治療方法の開発を目指します。

京都大学iPS細胞研究所 (CiRA) 所長・教授 山中 伸弥

日本を代表する製薬企業のタケダと10年にわたる共同研究契約が締結できましたことは、iPS細胞技術を用いた医療応用を実現する上で大きな力になります。タケダのご協力に心から感謝申し上げます。
この提携を通して、多くの方々に関わる病気のみならず、稀少疾患など、さまざまな疾患の治療法開発に貢献してまいります。

武田薬品工業株式会社代表取締役 社長CEO Christophe Weber

このたび、iPS細胞に特化した先駆的な中核研究機関として世界をリードするCiRAと提携できることを嬉しく思います。本提携を通じ、当社は、日本の再興戦略の一翼を担うiPS細胞技術の応用について、CiRAの研究を長期にわたり支援してまいります。タケダとCiRAの共同研究を通じ、新薬や細胞治療など、いち早く患者さんのニーズを満たす革新的な治療が届けられることを願っています。

T-CiRA(タケダ - サイラ)共同プログラムの体制

  • リーダー:山中伸弥 教授(CiRA所長)
  • ゴール:iPS細胞技術の臨床応用
  • 領域:心不全、糖尿病、神経疾患、がん、難治性筋疾患など
  • タケダ

    • 10年間で200億円の提携費用の提供
    • 10年間で120億円以上に相当する研究支援
    • 研究開発ノウハウの提供
    • 実験施設および設備(湘南研究所)の提供
    • 創薬プラットフォームの提供
    • 化合物ライブラリーの提供
    • 研究者の参画
  • CiRA

    • 研究プログラムの指揮
    • iPS細胞技術の供出
    • 創薬ターゲットおよびアッセイ系の提供
    • 研究責任者、研究者およびポスドクの提供
  • 湘南研究所

    大阪およびつくばの研究所を統合して誕生した、創薬イノベーションを加速するグローバル研究拠点。約1,200名の研究者が結集し、研究開発プロセスの初期である創薬ターゲットの探索、候補化合物選定から上市までの非臨床研究に取り組んでいます。

細胞治療
疾患モデル
医薬品

研究内容

iPS細胞技術の臨床応用に向けた先鋭的な研究

iPS細胞研究所は医療の未来に画期的な変革をもたらす可能性があり、その応用は創薬研究、細胞治療、薬物安全性評価など多岐にわたります。T-CiRAはタケダの湘南研究所で、特に心不全、糖尿病、神経疾患、がん、難治性筋疾患などの領域を中心に、iPS細胞技術を用いた医療応用の実現に向けて先鋭的な研究を進めています。

T-CiRAが行う研究

主要な研究領域

  • 心不全、糖尿病、神経疾患、がん、難治性筋疾患などにおけるiPS細胞技術の臨床応用に向けた研究
  • iPS細胞技術を用いた創薬研究や細胞治療に関する研究

プロジェクト詳細

  • 池谷 真 / Makoto Ikeya(PI)
    上谷 大介 / Daisuke Kamiya (CiRAサブPI)
    豊岡 やよい / Yayoi Toyooka (CiRAサブPI)
    浅見 麻乃 / Asano Asami (武田Co-PI)
    武 和巳 / Kazumi Take (武田サブPI)
    ヒトiPS細胞由来神経堤細胞を用いた基盤研究と創薬・再生医療への応用研究
    神経堤細胞は、骨や末梢神経を始めとするさまざまな細胞への分化能を有するため、臨床応用の大きな可能性を秘めています。本研究では、ヒトiPS細胞から誘導した神経堤幹細胞の維持培養法、各種細胞への分化誘導法の確立を行い、さらに周辺技術と組み合わせて病態モデルを構築し、薬剤開発や再生医療に応用することを目指します。
  • 井上 治久 / Haruhisa Inoue(PI)
    仁木 剛史 / Takeshi Niki (CiRAサブPI)
    日置 剛司 / Takeshi Hioki (武田サブPI)
    古澤 誠 / Makoto Furusawa (武田サブPI)
    iPS細胞を使った筋萎縮性側索硬化症(ALS)の創薬研究
    有効な治療法が確立されていない神経変性疾患である筋委縮性側索硬化症(ALS)の研究を行います。患者さん由来のiPS細胞とタケダの化合物ライブラリーを用いて、新規治療薬を開発することを目指します。
  • 金子 新 / Shin Kaneko(PI)
    三嶋 雄太 / Yuta Mishima (CiRAサブPI)
    入口 翔一 / Shoichi Iriguchi (CiRAサブPI)
    林 哲 / Akira Hayashi (武田Co-PI)
    葛西 義明 / Yoshiaki Kassai (武田Co-PI)
    再生免疫細胞を利用した新しいがん免疫療法の開発
    iPS細胞技術により作製した再生免疫細胞を利用して、新しいがん免疫細胞療法の開発を行います。
    タケダの製剤化技術とCiRAのヒト細胞ストックを組み合わせて、がん治療に有効な再生医療製品の実用化を目指します。
  • 櫻井 英俊 / Hidetoshi Sakurai(PI)
    國分 優子 / Yuko Kokubu (CiRAサブPI)
    内村 智也 / Tomoya Uchimura (CiRAサブPI)
    兎澤 隆一 / Ryuichi Tozawa (武田Co-PI)
    薙野 智子 / Tomoko Nagino (武田サブPI)
    岡 正浩 / Masahiro Oka (武田サブPI)
    iPS細胞を利用した難治性筋疾患に対する治療薬の研究
    筋ジストロフィーなどの難治性筋疾患に対する新規治療薬の創出および疾患モデルの研究を行います。疾患モデルの作製やドラッグスクリーニングに患者さん由来のiPS細胞を活用します。
  • 鈴木 匡 / Tadashi Suzuki (PI)
    平山 弘人 / Hiroto Hirayama (CiRAサブPI)
    兎澤 隆一 / Ryuichi Tozawa (武田Co-PI)
    亀井 孝幸 / Takayuki Kamei (武田サブPI)
    iPS細胞を利用した遺伝性の希少疾患に対する治療薬の研究
    糖タンパク質の糖鎖脱離酵素「N-グリカナーゼ」をコードするNGLY1の欠損症をターゲットとして、これまでの基礎研究の知見とiPS細胞技術および創薬基盤を組み合わせることで、未だに治療法が確立されていない遺伝性の希少疾患であるNGLY1欠損症に対する革新的な治療法を開発していきます。
  • 武部 貴則 / Takanori Takebe (PI)
    小井土 大 / Masaru Koido (横浜市立大学サブPI)
    篠澤 忠紘 / Tadahiro Shinozawa (武田Co-PI)
    仁尾 康徳 / Yasunori Nio (武田サブPI)
    ミニ肝臓技術を基盤とした創薬応用研究
    横浜市立大学で開発されたヒトiPS細胞由来ミニ肝臓創出手法を活用し、患者さんの体内で生じる複雑な現象を再現するための革新的なシステムを開発します。これにより治療法が確立されていない難病への新規治療薬探索や、従来の創薬研究で予見できなかった、まれな有害事象の発現解析などに有益な新規創薬体系の創生を目指します。
  • 豊田 太郎 / Taro Toyoda(PI)
    松本 寛和 / Hirokazu Matsumoto (武田Co-PI)
    田上 寛 / Yutaka Tanoue (武田サブPI)
    伊藤 亮 / Ryo Ito (武田サブPI)
    1型糖尿病に対する細胞医療開発
    iPS細胞から分化誘導した膵細胞を移植することによる1型糖尿病に対する細胞医療の研究を行っています。現在、制限のある膵島移植療法に代わる新規治療法の開発を目指します。
  • 堀田 秋津 / Akitsu Hotta (PI)
    犬飼 直人 / Naoto Inukai (武田Co-PI)
    見城 江利也 / Eriya Kenjyo (武田サブPI)
    穂積 裕幸 / Hiroyuki Hozumi (武田サブPI)
    先天性筋疾患に対するゲノム編集遺伝子治療法開発
    遺伝子変異が原因で発症する筋ジストロフィーをターゲットに、最先端のゲノム編集技術を活用して遺伝子変異の修復を目指します。独自の技術を開発し、患者さん由来のiPS細胞で修復効率や安全性の確認を行いつつ、これまでになかった新しい遺伝子治療法の開発を行います。
  • 吉田 善紀 / Yoshinori Yoshida(PI)
    三木 健嗣 / Kenji Miki (CiRAサブPI)
    西本 誠之 / Tomoyuki Nishimoto (武田Co-PI)
    田村 憲久 / Norihisa Tamura (武田サブPI)
    iPS細胞を用いた心疾患創薬プラットフォームの開発と心不全の新規治療法への応用研究
    CiRAで開発されたmicroRNA-switch技術などの新しい技術を駆使して再生医療や創薬研究に適したiPS細胞由来の心筋細胞を創製します。得られた心筋細胞を用い、心不全に対する細胞治療法の開発を行います。さらに次世代の創薬基盤技術の開発および新規治療法の創出を目指します。

iPS細胞と期待される臨床応用

iPS細胞は様々な細胞に分化できます。
  • 膵ベータ細胞(膵臓)
  • リンパ球T細胞(免疫系)
  • 心筋細胞(心臓)
  • 神経細胞(神経系)
  • 骨格筋細胞(骨格筋)
  • 肝細胞(肝臓)
  • 神経堤細胞

採用情報

私たちと共に医療の未来を変える研究者を募集

T-CiRAではiPS細胞技術を用いて、私たちと医療の未来を共に変える研究者を募集しています。

タケダ、CiRAそれぞれで研究人員を50名、合計で100名程度の採用を予定しており、タケダの湘南研究所を拠点として、グローバルで新たに採用する人員も含みます。

現在、新たな研究課題(プロジェクト)の提案と、同課題の達成を主導する主任研究者(京都大学特定教員)を募集しています。主任研究者には、プロジェクトを支える研究員/研究補助者により研究チームを構成し、新規プロジェクトを立ち上げ、推進することが期待されます。詳しくは、以下、京都大学CiRA採用サイトを参照下さい。

当初の研究分野には心不全、糖尿病、神経疾患、がん、難治性筋疾患などが挙げられており、共同研究の進展に伴い、新たなプロジェクトが追加される見込みです。
また、共同研究が軌道に乗った段階では10件前後のプロジェクトが同時進行する予定です。

更新情報

  • 2017.6.16
    「プロジェクト詳細」を更新しました。
  • 2016.11.24
    「T-CiRAパンフレット」を更新しました。
  • 2016.11.11
    「プロジェクト詳細」を更新しました。
  • 2016.7.7
    「採用広告掲載情報」を更新しました。
  • 2016.5.12
    「プロジェクト詳細」情報を更新いたしました。
  • 2016.3.16
    「採用情報」を更新しました。
  • 2015.12.15
    T-CiRA特設サイトがオープンしました。
  • 2015.12.15
    T-CiRAの技術職を募集しております。

T-CiRAに関するお問い合わせ

武田薬品工業株式会社 湘南研究所

  • TEL : 0466-32-2111
  • FAX : 0466-29-4405

E-mailでのお問い合わせ

T_CiRA@takeda.co.jp