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2010年05月12日

武田薬品工業株式会社

10-12中期計画について
~ 新たなタケダへの変革 ~

当社は、「新たなタケダへの変革」を実現するために、「10-12中期計画」をスタートさせました。

「06-10中期計画」において、当社では、「世界的製薬企業の実現」に向けた様々な取り組みを推進してきました。その結果、ミレニアム社買収による癌領域パイプラインの強化、TAP社 1)の分割とTPNA社 2)への統合による米国販売体制の一元化、研究開発統括職・海外販売統括職・経営管理統括職の設置によるグローバルなガバナンス体制の強化など、一定の成果を収めることができました。

しかしながら、当社を取り巻く環境は、医薬品業界全体が技術革新の壁に直面しつつあり画期的新薬の創出が停滞していることや、先進諸国における新薬承認基準の厳格化、ならびに医療制度の抜本的な見直しなど大きく変化しています。加えて、当社においては、一部パイプラインの開発中止や販売許可取得の遅延が生じたことなどから、これらの環境変化に柔軟に対応していくために、一年前倒しで2010年度を初年度とする本中期計画を策定・実行することにしました。

当社は、「10-12中期計画」を、「過去の成功体験と決別し、新たなタケダへ成長する変革期」と位置付け、さらなる発展に道筋をつけていきます。本中期計画の目標を達成するために、当社では、新たな経営方針として、「革新への挑戦」「持続的な成長」「活力ある企業風土の創造」を掲げ、中長期での持続的成長を確実なものとするために変革を進めてまいります。

創業230年を迎える長い歴史の中で、当社は、幾度となく困難に直面してきましたが、経営哲学である「タケダイズム=誠実(公正・正直・不屈)」を実践することでこれを乗り越え、成長を果たしてきました。当社は、経営理念である「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」の実現に向けて、グローバルでのコンプライアンス徹底のもと、タケダグループ全従業員の叡智を結集し、総力をあげて本中期計画の完遂に邁進します。

なお、「10-12中期計画」の概要は、下記のとおりです。

1)TAP社:TAPファーマシューティカル・プロダクツ株式会社(TAP Pharmaceutical Products Inc.)
2)TPNA社:武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社(Takeda Pharmaceuticals North America, Inc.)

〔記〕

【2012年度の業績目標】 a)

売上高 ・・・ 13,300億円  
研究開発費 ・・・ 3,000億円  
営業利益 ・・・ 2,900億円  
当期純利益 ・・・ 2,000億円  
EPS ・・・ 253円  
EPS b) ・・・ 294円 (特別損益および企業買収などによる特殊要因除き)
  • a)2012年度の業績目標については、米国におけるアクトス後発品の参入開始時期が2012年8月となることなどを前提にしています。
  • b)EPS(特別損益および企業買収などによる特殊要因除き)
  •  当期純利益から、特別損益と企業買収などに起因するのれん償却費、無形固定資産償却費などの損益を控除した1株当たりの純利益です。
1.経営方針

私たちタケダグループは、グローバル製薬企業としてのリーダーシップを発揮しながら、「革新への挑戦」「持続的な成長」「活力ある企業風土の創造」を追求し、経営理念を実現します。

・革新への挑戦 (Innovation)

最先端の科学と医学における革新に果敢に挑戦し、優れた医薬品を研究・開発し、医療と患者さんのニーズに応えます

・持続的な成長 (Growth)

重点疾患領域を中心に、優れた医薬品の提供を通じて、持続的な企業価値向上を目指します

・活力ある企業風土の創造 (Culture)

社会の一員として、従業員がお互いを認め合い、協力し合い、タイムリーな意思決定を行うことによって、活力ある企業風土を創ります

2.経営方針を実現するための戦略

●革新への挑戦

・後期開発課題の確実な上市

これまでに構築してきた後期開発課題の臨床試験を着実に推進し、2010年度以降の確実な上市につなげていきます。また、自社研究開発からの新薬創出に加え、M&Aやライセンス活動も積極的に実施することで、疾患領域・開発ステージ・地域にバランスの取れた優れたパイプラインを構築していきます。

・重点疾患領域へのリソースの絞込み

「生活習慣病(肥満症・糖尿病・動脈硬化)」「癌」「中枢神経疾患(うつ病・統合失調症・アルツハイマー病)」を重点疾患領域として、経営資源を集中的に投下していきます。なお、治療満足度の高い疾患領域においては、それら疾患の「予防」にフォーカスするとともに、アンメット・ニーズ(未だ満たされていない患者さんの治療ニーズ)の高い疾患領域においては、対症療法的な薬剤だけでなく、「根本治療」を可能にする新薬を創出していきます。

・研究開発生産性の向上

新薬候補を早い段階で評価し、差別化が可能なプロファイルを有する物質を厳選して開発を進めることで、臨床試験の成功確率を向上させていきます。さらに、新研究所を中心としたグローバル研究体制のもと、地域・部門を越えた連携をより一層強化するとともに、社外リソースも積極的に活用し、患者さんのアンメット・ニーズを満たす質の高い新薬を生み出していきます。

●持続的な成長

・新製品の投入と早期価値最大化

日本国内では、豊富な新製品を早期に定着・伸長させるとともに、癌領域と中枢神経疾患領域のフランチャイズを強化することで、リーディングカンパニーとしてシェアNo.1を堅持していきます。また、米国および欧州では、新製品を速やかに市場に浸透させるとともに、今後の製品構成に応じて、プライマリケア領域だけでなく専門領域にも対応できる柔軟な販売・人員体制を構築していきます。

・進出地域の拡大

市場規模が大きな米国、欧州でのプレゼンス向上に引き続き取り組んでいくことに加え、グローバルにバランスのとれた売上・利益の地域ポートフォリオを実現するために、新興国を含め、今後、高い市場成長が見込まれる国や地域への進出を加速し、2012年度までに当社グループの世界市場におけるカバー率約90%を目指していきます。

●活力ある企業風土の創造

国や文化、性別やキャリアなど異なる背景をもったタケダグループの従業員が、その多様性の中で存分に活躍できる企業文化を醸成するとともに、グローバル人材の育成をより一層強化することで、活力ある企業風土を創造し、新たなタケダへの変革を推進していきます。

3.戦略投資の積極的な実施

戦略投資については、投資効果を厳しく見極めた上で、M&A、製品買収、パイプライン導入など、あらゆる可能性を追求し、積極的かつ機動的に実施していきます。

4.配当方針

本中期計画期間における配当方針については、「安定的な配当」を行うとの観点から、一株当たり配当金を09年度の水準に維持することを基本方針とします。

なお、「10-12中期計画」に関する詳しい内容については、5月13日より当社ホームページに掲載される関連資料をご覧ください。

http://www.takeda.co.jp/investor-information/presentations-events/index_2576.html

以上

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