ニュースリリース
2010年02月01日
武田薬品工業株式会社
武田ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ株式会社
欧州における非転移性骨肉腫治療剤「メパクト」の販売開始について
当社と当社の100%子会社である欧州販売統括会社「武田ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ株式会社」(本社:英国ロンドン、以下、「TPEU社」)は、欧州において、非転移性骨肉腫治療剤「メパクト」(一般名:ミファムルチド)のNamed Patient Program(注)を通じた販売を開始しますのでお知らせします。
(注)患者アクセスプログラムの一つ。該当する医薬品が承認されていない国、保険償還価格が決定していない国において、その使用を求める医師に対し、製造販売業者が患者を登録した上で個別に医薬品を提供するプログラムである。当プログラムの下での薬剤費は医療機関や医療保険給付者が負担するが、関連法令や倫理上の規制は各国で異なっている。
骨肉腫は希少疾患であり、生命を脅かす病気です。欧州では毎年、約1,200人の患者さんが新規に骨肉腫と診断されており、主に小児や若年成人に多く発症しています。骨肉腫の標準的な治療方法は腫瘍の切除と、術前術後の化学療法とを組み合わせて行うのが一般的です。メパクトは術後多剤併用療法と組み合わせて投与する薬剤であり、20年ぶりに承認された新規の骨肉腫治療剤です。
小児腫瘍学グループ(Children’s Oncology Group)が骨肉腫を対象として米国で実施した過去最大規模の臨床試験(症例数662例)において、メパクトと化学療法剤の併用療法は、化学療法剤のみの場合と比べ、死亡率をおよそ3分の1低下させました。また、6年間のフォローアップ期間において、化学療法剤のみの療法は70%の患者さんに生存期間の延長を示したのに対し、メパクトと化学療法剤の併用療法は78%の患者さんに生存期間の延長が認められました。
英国リーズ市 St. James University Hospitalの臨床癌研究センターのIan Lewis教授は「本剤は、骨肉腫という深刻な病気と闘い、より良い治療法を求めている子どもたちや若年層の患者さんに希望をもたらすものです」と述べています。また、TPEU社のCEO Erich Brunnは「メパクトの販売開始は、タケダと骨肉腫治療にとって重要なマイルストンとなります。患者さんや医療従事者の方に革新的な新薬をお届けできることを大変嬉しく思います」と述べています。
当社では、2010年中に、欧州各国の当局がメパクトの保険償還価格を決定するものと見込んでいます。
以上