
Home > ニュースリリース > 2008年 > 日本ポリオから武田薬品へのセービン株不活化ポリオワクチン用 たねウィルスの分与とその企...
ここから本文です
2008年03月31日
財団法人日本ポリオ研究所(所在地:東京都、以下、「日本ポリオ」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪府、以下、「武田薬品」)は、このたび、セービン株不活化ポリオワクチン(注射剤)(以下、「Sabin IPV」)用たねウィルスの日本ポリオから武田薬品への分与と、武田薬品による企業化にかかる契約を締結しました。本契約により武田薬品は、Sabin IPVおよびSavin IPVを含む各種混合ワクチンの全世界における開発、製造、企業化に関する権利を獲得します。
武田薬品は日本ポリオより、Sabin IPV用たねウィルスに関する研究、開発、製造についての資料、情報、ノウハウ等の提供を受けるとともに、その対価として、Sabin IPVの国内販売額に応じたロイヤルティを日本ポリオに支払います。なお、海外において本製品を製造、企業化する際の経済条件については、別途両者で協議することになっています。
ポリオ(急性灰白髄炎)は、小児の罹患率が高いことから一般には脊髄性小児麻痺と呼ばれるウィルス性感染症です。日本では現在、経口生ポリオワクチンが予防接種に使用されていますが、数百万分の1の確率で発生するワクチン関連麻痺が問題となっており、これを惹起しない不活化ポリオワクチンへの期待が高まっています。Sabin IPVは世界唯一の弱毒株を用いた不活化ポリオワクチンであり、現在欧米で使われている野生株を用いた不活化ポリオワクチンと同等の安全性と有効性を備えており、さらに製造工程での安全面に優れているためWHOからもその早期開発が求められています。
また、小児用予防ワクチンの普及にあたっては、注射回数を増やすことなく定期的に接種することができる混合ワクチンの開発が重要と考えられています。
これらの背景のもと、武田薬品では、Sabin IPVを自社製造し、既に当社が製造販売している沈降精製百日せき、ジフテリア、破傷風の3種混合ワクチンにこれを混合した「4種混合ワクチン」(開発コード:TAK-361S)の早期上市に向けた研究開発を加速させます。
日本ポリオの理事長 清水文七は、「日本ポリオではかねてより、経口生ポリオワクチンの製造および供給を行っており、また不活化ポリオワクチンの生産技術を確立しています。このたび、武田薬品への、たねウィルスの分与と技術協力によって4種混合ワクチンが早期に製造され、わが国をはじめ世界の子供の感染症予防戦略に貢献できることを切望しています」と述べています。
武田薬品の代表取締役社長 長谷川閑史は、「日本ポリオの協力のもと、Sabin IPVを含む4種混合ワクチンの研究開発をスタートできることを大変嬉しく思います。強毒ポリオウィルスによる麻痺患者をゼロにするというWHOが推進するポリオ根絶計画の一端を担い、感染症予防分野でも医療に貢献すべく、1日でも早くより安全性の高いポリオワクチンを世界へ提供できるよう取り組んでまいります」と述べています。
以上
東京都東村山市久米川5丁目34-4
TEL:042-393-3191