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死亡数増加率はすべてのがんの中でトップ
アメリカではすでに10年ほど前から、男性のがんの中で最も高い発生率となっています。日本ではまだ患者数は少ないのですが、近年、急激に増えてきています。
前立腺がん死亡数の将来推計(1995年までは実測値)
黒石哲生: 第11回前立腺シンポジウム、東京(1995)より
どのくらい増えているかといいますと、日本人の前立腺がんによる死亡者数は2015年には2000年の2倍以上、1995年の約3倍になると推定されています。さらに、この予測をもっと上回るであろうという研究者もいます。 この
死亡数増加率
は、すべてのがんの中で、最も高い、つまり今後最も増え方の激しいがんだと言えます。
前立腺がん死亡数の増加比 (2015年は1995年の何倍?)
[黒石哲生ほか:がん・統計白書-罹患/死亡/予後-1999より]
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前立腺がんが急増している背景には、主に次の3点があげられます。
●日本人の寿命が延びた
昔は「人生60年」といわれていましたが、現在は日本人男性の平均寿命は80歳近くなっています。前立腺がんは進行が比較的遅く、俗に「高齢者のがん」といわれるように、年齢を重ねるごとに発見率が上昇するため、寿命が延びると前立腺がんの患者さんが増えてくるというわけです。
●食生活の欧米化
日本人の食生活は戦前の炭水化物中心の食事から、急激に様変わりしており、食生活の欧米化が前立腺がんの増加に深く関わっているといわれています。特に、動物性脂肪をたくさんとること、緑黄色野菜のとり方が少ないこと、などが前立腺がんの危険因子としてあげられています。
●PSA検査の開発・普及
以前は、前立腺がんを発見するためには直腸診を行わなければならず、また早期発見も難しかったのですが、近年、「PSA(ピーエスエー)検査」というものが登場し、かなり早期から前立腺がんを発見することが出来るようになりました。これは血液検査だけでできることから、50歳前後の比較的若い方にも検査が実施され、がんが発見されるようになってきました。
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