思春期早発症の治療法

原因により治療法が異なります。

末梢性思春期早発症
先天性副腎皮質過形成症の場合は、副腎皮質ホルモン治療、副腎腫瘍や性腺腫瘍などによる思春期早発症の場合には、外科手術による治療を行います。
特発性中枢性思春期早発症
原因疾患がない特発性中枢性思春期早発症の場合は、薬物治療が中心となります。
器質性中枢性思春期早発症
頭蓋内腫瘍の場合は外科手術により、原因となっている腫瘍を摘出します。手術により切除が難しい場合は、放射線治療や化学療法(抗がん剤)を行います。
しかし、過誤腫(組織奇形の一つ)の場合は、腫瘍そのものによる圧迫症状などがなければ、薬物療法を行います。また脳炎後遺症や水頭症の場合にも、薬物療法を行います。

「特発性中枢性思春期早発症」の治療には薬物療法が中心となります。

使用する薬剤について
治療の基礎として使われる薬は、Gn- RH(LH-RH)アゴニストという薬剤です。この薬は、4週に1回の注射などで、ゴナドトロピンの分泌を抑制し、性ホルモンの合成・分泌を抑制する働きをします(右図参照)。
この治療の目的について
性ホルモンの分泌を抑えて、二次性徴の進行をとめます。成長速度も一旦、抑制されますが、骨が成熟するのを抑制することで身長の伸びが止まるのを防ぎ、最終的な成人身長の正常化が期待できます。
副作用について
Gn-RH(LH-RH)アゴニストは、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)を選択的に抑制し、性ホルモンの分泌を抑える薬です。しかし、最初の1回目の注射の時だけはゴナドトロピンの分泌を刺激するため、性ホルモンの分泌が増え、女の子でまだ初経(初潮)がみられてなくても二次性徴が進行している場合には、1回目の注射のあと5日から2週間前後に初経(初潮)が認められる場合があります。これは、薬の作用による一時的な症状です。
また、性ホルモンは思春期の時期に骨を強くする働きがあるので、治療が長期にわたる場合には、骨密度を検査しておくことが必要です。
また、このお薬を注射した時、注射部位が「硬くなる」「赤くはれる」「痛みを感じる」あるいは、ごくまれですが「膿んだりする(膿瘍・潰瘍化)」ことがあるので、注射部位を触ったりこすったりしないようにしてください。もし、注射部位にこのような異常を感じたら、すみやかに主治医や看護師にご相談ください。
治療中に気をつけることについて
月に1回の注射で通院する以外は、いつもと同じように生活できます。特に制限はありません。

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