前立腺がんQ&A

前立腺肥大症が悪性化して前立腺がんになりますか?

A イメージ

なりません。前立腺肥大症と前立腺がんは、発生の仕方も違いますし、発生する部位も違うことが多いのです。しかし、排尿障害など似た症状が現れることがあり、症状だけでは肥大症かがんかを区別することは出来ませんので、「これは前立腺肥大症だ」と決め付けず、自覚症状があったら早目に泌尿器科(近くに泌尿器科がない場合は内科にご相談下さい)を受診することをお勧めします。

前立腺がんは遺伝しますか?

A

米国での調査によると、父親、あるいは兄弟に前立腺がんの人が一人でもいる男性は前立腺がんになる危険性が2倍、二人いれば5倍になるという報告があります。このような家系の人では若いうちに発症することもあるので、40歳代からPSA検査を受けることが望ましいといわれています。

三世代イメージ

以前、前立腺肥大症の手術をしたので、前立腺がんにはなりませんね?

A この二つの病気は異なる病気で、発生しやすい場所も異なる。ただし、前立腺肥大症に前立腺がんを併発することはある。

前立腺肥大症と前立腺がんでは、発生する場所が違います。
前立腺肥大症の手術では、前立腺の内腺(内側)を摘出しますが、前立腺がんは外腺(外側)から発生することが多いため、以前、前立腺肥大症の手術をしたからといって、前立腺がんの可能性から開放されるとはいえません。
前立腺肥大症は、前立腺内部の組織(内腺)が大きくなって尿道を圧迫する病気です。
前立腺がんは、おもに前立腺の外側の組織(外腺)にがん細胞ができて増殖します。がんが大きくなると尿道を圧迫したり、被膜の外へ広がります。

何も症状はないのに、PSA検査をしなければいけませんか?

A しのびよる前立腺がんイメージ

前立腺がんは、初期には症状が出ないことが多く、なかには骨転移をおこしてから腰痛などで見つかるということもあります。早期に発見・治療することで、治療効果・延命効果も上がることが分かっていますので、前立腺がんの早期発見のためには、自覚症状がなくても50歳をこえたら、血液検査だけでできるPSA検査を受けられるようにお勧めします。

性交渉で、相手にがん細胞がうつったりしませんか?

A 輸血、性交渉でがんがうつる?

前立腺がんに限らず、日常の接触によってがん細胞が他の人にうつるということはありません。

前立腺がんの手術の後、日常生活で気をつけることはありますか?

A 日常生活イメージ

退院時に主治医から定期検査の指示がされます。
がんの再燃(再び悪くなること)も可能性として考えられますので、それを早い段階で察知するためにも、定期検査は怠らないようにしましょう。
できれば最低10年間は経過観察の必要があるとされています。それ以外は普通に生活することができますが、個人差もありますので、不明な点は主治医に相談するようにしましょう。