7.治療後の生活について

標準治療がひと通り終わって病状が安定したら、元通りの生活を続けながら、定期的に検査を受けることになります。生活面でどのような点に注意したらよいのかも確認しておきましょう。多発性骨髄腫は再発・再燃することが多い病気ですが、再発・再燃に対する治療も進歩しつつあります。

治療後、病状が安定している間の定期検査

標準治療によって骨髄腫細胞やM蛋白が消失し、貧血や骨病変などの臓器障害の進行が認められない状態になったら、一般的には、定期的な検査を受けながら経過をみます(表6)。病院にもよりますが、病状が安定している間は4~6週間ごとに受診し、血液検査と尿検査でM蛋白の量、腎臓や肝臓の機能、造血機能などをチェックします。骨髄穿刺、骨のレントゲン検査やMRI(磁気共鳴画像)検査は必要時に実施します。ただし、骨の痛み、発熱などの症状、いつもと違う症状が出たときには、次の定期検査を待たずに、すぐに受診しましょう。
また多発性骨髄腫による骨病変の軽減を目的に、骨吸収抑制薬の投与を受けている場合には、⼝腔ケアもかねて、定期的に⻭科医の診察を受けてください。

日常生活の注意点

多発性骨髄腫の患者さんは、治療後も感染症になりやすく、骨がもろくなっている場合があります。感染症の予防を心がけ、骨にあまり負担をかけ過ぎにないようにしましょう。ただ、まったく運動をせずに安静を続けていると、筋力が落ち、骨もさらにもろくなってしまいます。ウォーキングなどで、無理をしない程度に体を動かしましょう。どの程度の運動をしてよいかを医師に確認しておくことも大切です。
また、腎臓への負担を軽減するため脱水にならないように水分を多めにとりましょう。

表6 治療後に定期的に行われる主な検査

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