Q&A よくある質問

大腸がんの用語集

AZパフォーマンス ステータス

全身状態をみる指標の一つで、患者さんの日常生活の制限の程度により、0~4で示します。
表はECOGイーコグ(米国の腫瘍学の団体の1つ)が決めた「Performanceパフォーマンス Statusステータス(PS)」の日本臨床腫瘍研究グループ(JCOGジェイコグ)による日本語訳です。

グレード パフォーマンス ステータス(Performance Status:PS)
0 全く問題なく活動できる。発症前と同じ日常生活が制限なく行える。
1 肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる。
(例:軽い家事、事務作業)
2 歩行可能で、自分の身のまわりのことはすべて可能だが、作業はできない。日中の50%以上はベッド外で過ごす。
3 限られた自分の身のまわりのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす。
4 全く動けない。自分の身のまわりのことは全くできない。完全にベッドか椅子で過ごす。

参考文献:
国立がん研究センターがん情報サービス一般の方へ用語集パフォーマンスステータス
https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/modal/Performance_Status.html(閲覧日:2022年8月24日)

AZステージ

「ステージ」は病期びょうき分類ともいい、がんの大きさや広がりなど、がんの状態をあらわす指標です。病期びょうき分類の1つに、国際対がん連合の「TNMティエヌエム分類」があります。これは、がんの大きさ(T因子)、周辺のリンパ節への転移(N因子)、別の臓器への転移(M因子)の3要素を組み合わせて、ステージ0からステージⅣまでの5段階に分けるものです。

参考文献:
国立がん研究センターがん対策情報センター編:がんになったら手にとるガイド普及新版, 128-131, 学研メディカル秀潤社, 2013

AZ緩和治療

がんによって起こるさまざまな苦痛を和らげるための治療で、緩和ケアともいいます。痛みやつらさの原因や種類により、痛み止めの薬を使う、神経を麻痺まひさせる注射(神経ブロック)で処置をする、放射線療法 、バイパス手術などの手術、マッサージやはりきゅうで筋肉のこわばりをほぐす、心の問題を専門に扱う医師や看護師、カウンセラーによる不安の軽減などの方法があります。

参考文献:
国立がん研究センターがん対策情報センター編:がんになったら手にとるガイド普及新版, 167-169, 学研メディカル秀潤社, 2013.
大腸癌研究会編:患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2022年版, 47, 金原出版, 2022.

AZ穿通・穿孔(せんつう・せんこう)

大腸などの消化管の壁に穴があくこと、あるいは穴があいた状態を穿孔せんこうといいます。大腸などの消化管で穴があいたところが、隣接する組織や臓器によってふさがれた状態は穿通せんつうと呼びます。

参考文献:
日本救急医学会 医学用語解説集
https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/0412.html(2022年8月24日)

AZ熱凝固(ねつぎょうこ)療法

がんが再発・転移したところに針を刺してマイクロ波やラジオ波で熱を発生させ、がんを固めて死滅させる方法です。切除より身体への負担が少ないので、基礎疾患がある患者さんなどに有効です。

参考文献:
大腸癌研究会編:患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2022年版, 45, 金原出版, 2022.

AZ放射線療法

放射線は、がん細胞を消滅させたり減らしたりする働きがあります。大腸がんの再発・転移では、①全身状態が良好で、薬物療法が可能な患者さんの症状緩和効果、QoLキューオーエル(生活の質)を保つことを目的に薬物療法と併用して行う、②全身状態が不良で、薬物療法が困難な患者さんの疼痛とうつう緩和、症状の軽減などを目的に行う、③手術が難しい患者さんの治療のため、薬物療法と併用して行う、という方法があります。

参考文献:
大腸癌研究会編:大腸癌治療ガイドライン医師用2022年版, 43-47, 85-86, 金原出版, 2022.

AZ血行性転移(けっこうせいてんい)

がん細胞が静脈に侵入し、他の臓器に流れついて、そこで増殖することです。大腸の血流はまず肝臓に流れるため、大腸がんの血行性転移けっこうせいてんいで最も多いのは肝臓への転移です。次に多いのが肺への転移、さらに進行すると、骨や脳など全身の臓器に血行性転移けっこうせいてんいを起こすこともあります。

参考文献:
大腸癌研究会編:患者さんのための大腸癌治療ガイドライン2022年版, 12, 金原出版, 2022.

AZ個別化医療

2003年、人体の設計図であるヒトゲノムの解読が終わったことにより、医療は大きく変わり始めました。その人の遺伝子を調べることにより、遺伝病や将来かかりやすい病気を予測したり、今かかっている病気の診断をして、その人に合った薬を選んだりすることが可能になったのです。このうち、病気の治療にゲノム医療を活用し、その人に合う薬を使うことを「個別化医療」といいます。がんとは、正常な細胞の遺伝子が突然変異した異常細胞のことで、だれのからだでも生まれているものです。一つの細胞で、それが何度も起こることにより、がん細胞が生まれます。がんの「個別化医療」では、患者さんから採取したがん細胞の遺伝子検査を行うことにより、そのがんの進行度や悪質度を判断し、効果のある薬を見つけることが可能になったのです。この時使う抗がん剤は、「分子標的薬ぶんしひょうてきやく」といって、異常な細胞だけをピンポイントでたたく薬です。その人に合う薬なので、従来の抗がん剤と比べ副作用が大幅に軽減され、効果も高まります。大腸がんでは、EGFRイージーエフアールという遺伝子の異常をターゲットにしたEGFRイージーエフアールタンパク質の阻害薬があります。最近では、免疫チェックポイント阻害薬という新しいタイプの分子標的薬ぶんしひょうてきやくが研究されています。

遺伝子変異によるがんの発生と分子標的薬。分子標的薬はがん細胞の発症や増殖にかかわる特定の分子だけに目標を定めて攻撃する。

参考文献:
櫻井晃洋:そうなんだ!遺伝子検査と病気の疑問, 77-84, メディカルトリビューン, 2013.

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