■診断と検査 〜参考として・・・〜
ここでは、逆流性食道炎に関連した、ちょっと専門的なお話をご紹介します。最近、普及してきた逆流症(GERD)という概念や、逆流性食道炎がどの程度になっているのか(重症度)をあらわすロサンゼルス分類についてです。
逆流症(GERD・ガード)
胃酸が食道へ逆流すると、食道炎までにはならなくても「むねやけ」などの症状がでることがあります。反対に、食道炎になっていても症状がでないこともあります。そこで、逆流による「むねやけ」、あるいは食道炎のあるもの両方をあわせて「逆流症」と呼んでいます。
ロサンゼルス分類(LA分類)
逆流性食道炎の診断は、内視鏡検査が一般的です。その重症度の分類には、ロサンゼルス分類(LA分類)がよく用いられます。
ここでは、診断の基準に「粘膜障害」という考え方が取り入れられました。粘膜障害とは“より正常に見える周囲粘膜と明確に区分される、白苔(はくたい)ないし発赤(ほっせき)を有する領域”と定義されています。そこで、重症度については、この粘膜障害の広がりの程度でGrade A〜Dの4段階に分類しています。
ちなみに日本人では、粘膜障害はないけれども「むねやけ」の症状を訴える患者さんが多いため、さらに内視鏡的に変化を認めないGradeNと、色調変化を認めるGrade Mを加えたLA分類の改訂版が広く使われています。
●逆流性食道炎のロサンゼルス分類(改訂版)
粘膜障害とは:より正常に見える周囲粘膜と明確に区分される、白苔(はくたい)ないし発赤(ほっせき)を有する領域
GradeNのイメージ GradeMのイメージ GradeAのイメージ
<GradeN> <GradeM> <GradeA>
内視鏡的に変化を認めないもの 色調変化型(minimal change) 長径が5mmを超えない粘膜障害のあるもの
GradeBのイメージ GradeCのイメージ GradeDのイメージ
<GradeB> <GradeC> <GradeD>
少なくとも1ヵ所の粘膜障害の長径が5mm以上あり、それぞれ別の粘膜ヒダ上に存在する粘膜障害が互いに連続していないもの 少なくとも1ヵ所の粘膜障害は2条以上の粘膜ヒダに連続して広がっているが、全周の3/4をこえないもの。 全周の3/4以上にわたる粘膜障害


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