キキョウ

キキョウ

Platycodon grandiflorus (Jacq.) A. DC. キキョウ科(Campanulaceae)
(局方) Platycodon grandiflorum DC.
生薬名:キキョウ(桔梗根)  薬用部位:根
東アジアに分布し、日当りのよい山地や原野の乾いた場所に生育します。草丈40~100cmになり、茎や葉を傷つけると乳液がでます。花は青紫色の鐘形で、熟したさく果には細かな種子が多く含まれます。生薬「キキョウ」は本種の根で、プラチコジン(サポニン類)などの成分を含み、鎮咳、去痰などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、桔梗湯(ききょうとう)など31処方に配合されています。本種の野生株は激減しており、環境省レッドリスト2017では絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

花は8~9月にかけて咲きます。本種は秋の七草の一つとして多くの歌に詠まれています。

白色や桃色などの花を咲かせる園芸品種があります。

市販されている生薬「キキョウ」。

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