植物のご紹介

ヤマノイモ

ヤマノイモ

Dioscorea japonica Thunb ヤマノイモ科(Dioscoreaceae)       
生薬名:サンヤク(山薬)  薬用部位:根茎(担根体)
日本の本州以南、朝鮮半島、中国に分布する雌雄異株のつる性多年草です。8月頃に白色の小さな花を穂状に付け、雄花序は直立し、雌花序は下垂します。地下部には「担根体」と呼ばれる根でも地下茎でもない極めて特殊な貯蔵器官を形成します。秋には葉腋に球形のムカゴをつけます。生薬「サンヤク」は本種の周皮を除いた根茎(担根体)で、ジオスゲニンなどの成分を含み、滋養強壮などの作用があります。 一般用漢方製剤294処方のうち、八味地黄丸(はちみじおうがん)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)など8処方に配合されています。

種根を植え付けてから収穫まで3~5年を要します。

自然薯としても知られており、麦飯との愛称がよく、「麦とろご飯」として滋養を目的に食されます。

北海道で栽培されている同属のナガイモ(D. opposite Thunb.)も生薬「サンヤク」の基原植物です。