植物のご紹介

タイツリオウギ

タイツリオウギ

Astragalus membranaceus Bunge マメ科(Fabaceae)
生薬名:オウギ(黄耆) 薬用部位:根
北海道から本州中部、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部に分布する多年草で、草丈50~80cmになります。和名は果実のついている様子に由来しますが、黄色い花が咲くことから局方ではキバナオウギの表記となっています。夏の暑さに弱い性質を持つので、京都などで栽培すると高温多湿で急に枯れることが多く、暖地では比較的栽培の難しい種といえます。生薬「黄耆」は本種の根を乾燥させたもので、ホルモノネチン(フラボノイド)などの成分を含み、利尿、血圧降下などのほか漢方では強壮作用を期待します。一般漢方製剤294処方のうち、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)など26処方に用いられます。

開花は5~6月で、その後に成る果実が鯛の形に似ています。

生薬部分は繊維質で、非常に硬質です。

他の基原植物に同様の作用を有するナイモウオウギ(A. mongholicus Bunge)があります。