植物のご紹介

ラッキョウ

ラッキョウ

Allium chinense G.Don ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
中国の揚子江流域に原産する多年草です。草丈30~60cmの細長い葉を伸ばし、地中に形成される長卵形の球根(りん茎)が食用になります。また、りん茎は虚痰作用などが期待され薬用として利用されます。非常に古くから栽培されていたらしく、日本でも徳川時代にはすでに栽培されていたという記録が残っています。ニンニク独特の芳香成分であるアリシンは疲労回復、滋養強壮作用、抗酸化作用などがあるといわれています。

砂地で栽培されたりん茎を掘上げて食用に供します。

ラッキョウ1kgを、一旦沸騰させたお酢(180ml)と塩(90g)と水(700ml)を用いて塩漬けした後、本漬け(砂糖200g、お酢400ml、塩20~40g、水300ml、赤唐辛子2本)すると美味しい酢漬けに仕上がります。

同属のイトラッキョウ(A. virgunculae F.Maek. et Kitam. )は長崎県の固有種です。