植物のご紹介

シナジンコウ

シナジンコウ

Aquilariae sinensis Glig.  ジンチョウゲ科(Thymelaeaceae)
中国、台湾に分布する常緑高木で高さ30mに達します。ジンコウ(A. agallocha Roxb.)または、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着したものを生薬「ジンコウ(沈香)」と称し、その中でも良質なものを「キャラ(伽羅)」と称します。いずれも、その樹脂には精油成分であるベンジルアセトン、メトキシベンジルアセトン、テルペンアルコールなどを含み、鎮静、鎮痛作用を期待して用いられ、一般漢方製剤294処方の丁香柿蒂湯(ちょうこうしていとう)、喘四君子湯(ぜんしくんしとう)の2種の処方に配合されています。本種の原木は軽いのですが、樹脂が沈着した部分は重く、水に沈むため、これが名の由来となっています。 樹齢30年を経過しないと樹脂の沈着が起こらず、さらに100年以上を経過して良質の沈香素材となります。東大寺正倉院にある蘭奢侍(らんじゃたい)として著名です。

葉腋に黄緑色の鐘形花をつけます。

さく果は倒卵形で長さ2.5~3.0cmで、種子はひも状に垂れ下がります。

沈香のグレードを分類する三大要素は、「香り、重さ、黒さ」です。