植物のご紹介

ビンロウジュ

ビンロウジュ

Areca catechu Linn. ヤシ科(Arecaceae)
生薬名:ビンロウジ(檳椰子) 薬用部位:種子
東南アジアに分布する単幹性の常緑高木で樹高10~20mに達します。ココヤシと違い幹は真っ直ぐに伸びるのが特徴です。本種の種子を生薬「檳榔子」と称し、アルカロイドの一種アレコリン、アレカイジンなどを含みます。駆虫、血圧降下、縮瞳作用を有し、一般漢方製剤294処方のうち女神散(にょしんさん)、九味檳榔湯(くみびんろうとう)など6種に配合されています。その他、熱帯アジア圏では、嗜好品として「噛みたばこ」のように、本種の種子をコショウ科のキンマ(Piper betle L.)の葉の上に乗せ石灰にまぶして噛む習慣がありますが、唾液が赤くなり、長期の使用は歯が黒くなり、発がん性のあることが示唆されて次第に使われなくなっています。

花は雌雄異花で基部近くには雌花が、先端部には雄花が着き、1房に約200個の果実を着けます。

生薬「檳椰子」は種子が用いられ、扁平な球状のものを「ヒラデ」と呼ばれ、良品とされています。

種子の断面は、灰褐色の種皮が白色の胚乳中に入り込んで、大理石様の模様を呈します。


嗜好品としてキンマ(Piper betle L.)の葉に包んで「噛みたばこ」のように使用します。